もう一週間経ってしまいましたが、3月21日に幌加内を離れました。
当日は離町式をしていただきました。
幌加内に来るまで、離町式というものを僕は知らなかったのですが、引越し当日に町内の方が集まってくれて、最後にご挨拶を述べるというものです。
その日は、春の嵐であられ混じりのすごい風だったので病院の待合室で離町式がありました。
引越し作業が長引き、ギリギリの時間に待合室に入ると町長はじめたくさんの町民の方々に集まっていただいていました。
最後のご挨拶は、家族も一緒に呼びました。
幌加内に着任したときは全く知らなかった方々が、今はそれぞれの方とのいろんなエピソードを思い出せる馴染みの方々になって、目の前で温かく見送りに来ていただいている。二年十ヶ月の日々はむちゃくちゃ濃かったけど、過ぎてみるとあっという間で。
卒業式でも結婚式でも泣いたことはありませんでしたが、この時は号泣してしまいました。
介護や福祉のこと、制度のこと、行政との関わり、限界集落、農家の方々の腰や膝の変形の強さ、在宅診療、在宅で家族に見守られてのお看取り、地元で育った方々が地元で亡くなるということ、地域に求められる医療、予防医療、健康教育などなどなど仕事でも本当に沢山のことを学び教えてもらいました。
幌加内に来て子どもが二人生まれて五人家族になり、子ども達も町の皆さんにかわいがって頂きました。家族との濃密な時間も過ごせました。
そば打ち、新そば祭、バンダーズ、ひょっとこ、ピアノレッスン、発表会、山菜採りなどなどなど楽しい思い出も沢山です。
病院の中での医者と患者さんというだけの関係を越えて、地域の住民として接していただいて嬉しかったです。沢山のおじいちゃん、おばあちゃん、父さん母さん、友達、仲間、子ども達が増えました。
川崎、横浜のベッドタウンで育った僕には、今まであまり地域の方とのつながりを感じたことはありませんでしたが、幌加内は僕にとっても、僕の家族にとっても、心の故郷になりました。
三年弱という人生の中では一瞬の短い期間でしたが、幌加内に来られて本当に良かった。
幌加内での経験をこれからの仕事(佐賀大学病院の地域医療支援学講座)にも活かしたいと思います。
そして、なんらかのかたちで幌加内に将来恩返しが出来ればと思います。
幌加内の皆さん、本当に本当にありがとうございました。
ありがとう、幌加内。
さようなら、幌加内。
(一年間のご愛読ありがとうございました。4月からは、新執筆人による新しいホロカナイライフが始まる予定(?)です。引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。 )
↑最後になりますが、本日もクリックをお願いします(笑)
2010年3月21日日曜日
あっちゅーまに
本当にあっちゅーまに時は流れ、我が家のホロカナイライフもあと9時間ちょっと
朱鞠内湖のワカサギは、本当に甘くて旨い!!
現在、午前4時。医局の片付けを今日まで全くしていなかったらこんな時間に・・・
ホロカナイへの想いは後日きちんと書きます。
ぼーっとした頭で、ここ2週間にしていただいた送別会や飲み会でのご馳走を一挙に公開します(笑
バンダーズ送別会。昔ながらの鍋とたれで。旨かったなあ。
おなじみ松ジン。ビールと一緒でサイコーっしょ!!
松家オリジナルやきそば。たまりません!
蕎麦の実けんちん汁。暖まるどー
うたん会の蕎麦。もう都会の蕎麦屋には行けません!!
行者にんにく味噌入りの行者にんにく葉っぱおにぎり。絶品です!!
松家オリジナルやきそば。たまりません!
蕎麦の実けんちん汁。暖まるどー
うたん会の蕎麦。もう都会の蕎麦屋には行けません!!
行者にんにく味噌入りの行者にんにく葉っぱおにぎり。絶品です!!
朱鞠内湖のワカサギは、本当に甘くて旨い!!
嗚呼。酔っ払って、ふかふかの雪を踏めしめながら家に帰った日々よ。
幌加内のみなさんには、ただ感謝です。
↑幌加内が普通に読めるようになったあなたはクリック。
2010年3月15日月曜日
小児用肺炎球菌ワクチンと子宮頸がんワクチンの全額助成
先日の町議会で承認され、幌加内町では4月より小児用肺炎球菌ワクチンと子宮頸がんワクチンの全額助成が開始されます!
全額助成の対象は、
小児用肺炎球菌ワクチン:2ヶ月〜6歳(未就学児)
子宮頸がんワクチン:中学生女子
です。
小児用肺炎球菌ワクチンの対象年齢は、2ヶ月〜9歳以下、子宮頸がんワクチンは10歳以上(11〜14歳が最も推奨、ついで15〜45歳)なので、助成対象以外の
かたは自己負担になりますがすでに町立病院で接種できます。
今日の北海道新聞に今回の肺炎球菌ワクチンの記事があり、ホロカナイのことも出てい
ましたの以下に引用します。
肺炎球菌ワクチン 小児向け接種開始
細菌性髄膜炎や中耳炎などを引き起こす肺炎球菌の小児用ワクチンが2月末に発売され、道内でも接種が始まった。ただし、任意接種のため費用は全額自己負担。医療機関によって異なり、1回8千〜1万円前後が多い。
製薬会社のワイス(東京)が2009年10月に国内で初めて小児用肺炎球菌ワクチンの承認を得て、2月末に発売した。
肺炎球菌による細菌性髄膜炎にかかると、約7%が死亡、約30%に体のマヒなどの後遺症が残るというデータもある。同社によると、ワクチンは101カ国で承認さ
れ、45カ国で定期的に接種されている。世界保健機関(WHO)は優先的に定期接種ワクチンとして導入するよう、加盟国に推奨している。
接種対象は生後2ヶ月から9歳以下。標準的な接種回数は4回で、2歳以上では1回だけで良い。札幌市内のある小児科クリニックでは3月初めから接種を始め、1回の費用は税込みで9975円。札幌市東区の天使病院でも3月中に接種を始める予定で、1万円前後で検討しているという。
細菌性髄膜炎の原因は「インフルエンザ菌b型」(ヒブ)が約6割、肺炎球菌が約2〜3割とされる。08年12月に発売されたヒブワクチンも全額自己負担で1回7千〜8千円が平均的。標準的な接種回数は4回で、両方のワクチンを接種すると、いずれも4回の場合は6万〜7万円かかる。
負担を軽減しようと、費用を独自に助成する自治体もある。空知管内幌加内町は4月から5歳未満を対象に肺炎球菌ワクチンの費用を全額助成する予定だ。ヒブワクチンも、幌加内町を含め全額や一部を助成する自治体が増えている。
細菌性髄膜炎の患者や家族らでつくる「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」(大阪)は、「経済的事情で子どもの健康に格差が出かねない」として、早期の定期接種化を求めて署名活動を行なっている。
以上、引用おわり。
記事の最後に「〜守る会」のコメントにもあるように、たまたま幌加内は全額助成ができますが、助成のない自治体ではワクチンの費用は若い世帯には負担になると思います。日本国としても必要なワクチンにきちんとお金をかけて、世界の国々に並んで定期接種化すべきだと思います。
(下の写真は本文とはカンケーありませんが、我が家のちび二人の登園風景です)
↑小児用肺炎球菌ワクチンと子宮頸がんワクチンに興味を持ったあなたはクリック。
2010年3月11日木曜日
小児用肺炎球菌ワクチンはじめました
以前からもお知らせしているとおり(http://horokannailife.blogspot.com/2009/10/blog-post_5264.html、http://horokannailife.blogspot.com/2010/02/blog-post_12.html)
先月下旬より日本でも小児用肺炎球菌ワクチン(肺炎球菌による髄膜炎などの予防)が接種できるようになりました。
残念ながらこのワクチンは現時点では全額自己負担の任意接種なんですが、幌加内町では平成22年度、つまり来月から小児用肺炎球菌ワクチンと子宮頸がんワクチンに対して全額助成(無料化)を開始する予定です。
(しつこいですが(笑)幌加内町ではこれで、インフルエンザ、ヒブ、水痘、おたふくかぜに次いで6種の任意接種ワクチンへの全額助成になります)
なのですが、幌太郎一家は4月には佐賀にいますので、全額助成の恩恵を受けることはできません(泣)
が、先日コチビちゃんが産まれたばかりなので、上のチビ二人(3歳、1歳10ヶ月)にはなるべく早めに肺炎球菌ワクチンを打った方がいいと思い(コチビへの感染リスクを少しでも減らすため。コチビが肺炎球菌ワクチンを受けれるのは生後2ヶ月以降)今回このワクチンを打ちました。
いま、町議会が開かれていますので、正式に全額助成が承認されたら報告しますね。
↑小児用肺炎球菌ワクチンに興味があるあなたはクリック。
先月下旬より日本でも小児用肺炎球菌ワクチン(肺炎球菌による髄膜炎などの予防)が接種できるようになりました。
残念ながらこのワクチンは現時点では全額自己負担の任意接種なんですが、幌加内町では平成22年度、つまり来月から小児用肺炎球菌ワクチンと子宮頸がんワクチンに対して全額助成(無料化)を開始する予定です。
(しつこいですが(笑)幌加内町ではこれで、インフルエンザ、ヒブ、水痘、おたふくかぜに次いで6種の任意接種ワクチンへの全額助成になります)
なのですが、幌太郎一家は4月には佐賀にいますので、全額助成の恩恵を受けることはできません(泣)
が、先日コチビちゃんが産まれたばかりなので、上のチビ二人(3歳、1歳10ヶ月)にはなるべく早めに肺炎球菌ワクチンを打った方がいいと思い(コチビへの感染リスクを少しでも減らすため。コチビが肺炎球菌ワクチンを受けれるのは生後2ヶ月以降)今回このワクチンを打ちました。
いま、町議会が開かれていますので、正式に全額助成が承認されたら報告しますね。
↑小児用肺炎球菌ワクチンに興味があるあなたはクリック。
登録:
投稿 (Atom)