2009年5月8日金曜日

インターネットレクチャー

医学生や研修医の方は、都会から離れると最新の医学や医療の勉強ができなくなるんじゃないかと心配するかも知れません。

確かに「神の手」的な専門技術は、直接見て、指導してもらう必要があるでしょう。

外科に限らず、専門的な手技(技術)が必要な内科もそうでしょう。

しかーし、いわゆる一般の病院や診療所ではそのような「特別な」技術はいりません。

ただ、そのような技術や専門的治療が必要な患者さんを「見極め」、速やかにしかるべき病院に紹介することは必要です。

と、いうことは一般病院や、いわゆるプライマリケア(初期診療)をする医者には診断する力、診断がつかなくても専門医による診断が必要か否かをきちんと見分ける力が必要と言えます。
(しかし通常多いのは、やっぱり「よくある病気」です)

一般の方の中には「大病院志向」が強く、大きい病院に行けばなんでも解決すると思っている方もおられるかも知れません。

でも、それだと大病院が多い都会に暮らした方が寿命も長くなるハズですよね?

しかーし、実際はさにあらず。

たとえば、がんの死亡率でいうと、死亡率が低い第1位は長野県、第2位 福井県、第3位 大分県だそうです。

がんは予防できる部分がかなり多いのですが、これはまたいつか。

論点がいろいろでてきて、まとまらなくなってしまうので、本題に戻ります・・・


えーと今日お話したいのは、札幌医科大学 地域医療総合医学講座が主体でされている「プライマリーケアレクチャーシリーズ」についてです!

これはインターネット会議システムを利用して、北海道内・外の約60の病院や診療所とリアルタイムで行われるレクチャー(講義)です。



毎週木曜日の朝7時半から30分ほどのレクチャーで、毎回いろいろな病院の先生がプライマリケア医に必要な知識を伝授してくれます。

参加施設にはネット用のカメラとマイクがあって、直接顔を見て質問することもできますし、シャイなあなたはチャットで質問することもできます。

ホロカナイでもこのレクチャーに参加していて、毎週みんなで勉強させてもらっています。

講義される先生は内科に限らず、たとえば整形外科や精神科の先生もおられて、普段直接、専門医と話す機会がない僕らでも簡単に質問でき、とっても勉強になります。

学生時代は眠いばかりの講義でしたが(注:一般論です・・)、実際に働きだしてからの講義は面白い!

学生時代には、医者として働くリアリティーが欠けていてモチベーションが足りなかったのかも知れません(注:一般論的ないいわけ・・)。

ホロカナイには、札幌医大の5年生が実習に来られるんですが、ほとんどの学生さんたちはこのレクチャーを「なんとなく知っていた」程度なので、君らの母校ではすごいことをしているんだよ!といつも話しています。

いまやインターネットはどこでもつながる時代。

都会でなくても勉強する方法はいろいろあるんですねー


そんなホロカナイで一緒に勉強しながら働きませんか?

2 件のコメント:

  1. 幸せそうで何よりです。佐賀記念病院のホームページリニューアルしました。デザインはswing guitarさんです。リンクにでもつなげといて。

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  2. ドラマーさま

    ありがとうございます!
    さずがswing guitarさんですね!

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