2009年12月10日木曜日

地域医療研修と想像力


昨日は研修医のNせんせーと訪問診療に2件行きました。

今まで大きな病院で研修してきたNせんせーには、いわゆる風邪などの「普通の病気」が逆に珍しかったり、まして訪問診療のような「患者さんの生活の場」での診療はとても新鮮だそうです。

将来、専門医になる場合も初期研修医時代にほんの少しでも、このような地域医療の現場を見てもらうことによって、専門医になったときに目の前にいる患者さんが大きな病院を退院して地元に帰ったときにどんな生活をされるのだろう?そしてどんなことに困る可能性があるだろう?と少しでも想像することができると思います。

まあ、それぞれの医者の感性にもよるんですが。Nせんせーはそのへんバッチリです。

忙しい専門医が全て自分で、患者さんの退院後のマネージメントをすることは不可能です。

だけど、そのような想像力があれば、例えば病院のソーシャルワーカーに相談して、家族や地元のケアマネと連絡をとってもらうなどして患者さんがより良く暮らせる援助に貢献することができると思います。

そういう意味でも、ホロカナイでの地域医療研修を通して、若い研修医のみんなにとって、そして彼らの将来の患者さんにとって少しでも役に立ちたいな、と思っています。


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