2010年2月8日月曜日

子宮頸がんワクチン全額助成

6日土曜日の北空知新聞の一面に幌加内町のことが載りました!
http://www.fukanavi.com/rmxdkryjytfy/index.php?page=1&keyname=&more=53191#53191
以下、記事の引用です。


幌加内町 子宮頸がんワクチン 
中学生女子を対象に全額助成

 
幌加内町は四月から、町内に住む女子中学生全員に子宮頸がんワクチンの接種費用を全額助成する方針を固めた。新年度予算案に盛る予定で、三月の町議会定例会で可決される見通し。子宮頸がんワクチンについては、医療関係者の多くが保険適応となる「定期接種」にすべきと提言している。町の試みは接種費用が高額で、全額個人負担となる「任意接種」にとどまる子宮頸がんワクチンを公費で助けようとするもので、若年女性に急増中の子宮頸がんの予防を目指す少子化対策の一環だ。同様の取り組みは。栃木県大田原市が新年度から接種費用の全額助成を表明している。町によると、道内自治体で子宮頸がんのワクチン費用を全額助成するのは幌加内が先駆となる。


少子化対策の一環
 「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン」で、がんを直接予防するワクチンの開発・販売は初めて。すでに世界百カ国以上で販売されている。日本での取り組みは遅く、厚生労働省が昨年十月にワクチンを承認、十二月に販売がスタートしたばかりだ。
 「町保健福祉センター」の幌太郎(仮)センター長によると、子宮頸がんは、子宮の入り口にできる。若い女性は発がん性「HPV」の感染率は高く、二十〜三十代の若年女性に急増中という。
 「HPV」の16型と18型は子宮頸がんの六割を占めるとされ、これに対して有効とされるのが今回承認・販売されたワクチンだ。
 子宮頸がんは、発症すれば子宮を摘出するケースが多いとされる。
 ワクチンが承認される見通しのついた咋秋から、町国保病院の医師らを交え、庁内で助成の可否について検討を重ねてきた。
 対象となるのは、町内の女子中学生十五人。「HPV」ワクチンは、計三回の接種が必要とされる。初回はワクチン代と初診料・手数料などを合わせて一万五千円前後が必要だ。二回目(初回接種一ヶ月後)と三回目(同六ヶ月後)は、それぞれ一万四千円前後で、個人負担は合計四万円を越える。
 新年度予算案に六十四万九千円を計上する予定だ。
 子宮頸がんわワクチンのほかに、町は新年度から未就学児を対象に三月に販売が予定されている「小児用肺炎球菌」のワクチン接種も全額助成(およそ一万円〜四万五千円)する計画。運動まひ、発達障がいなどの後遺症を伴う「髄膜炎」(ずいまくえん)の原因の一つとされる肺炎球菌に対するワクチンで、町が本年度から接種を全額助成している「Hibワクチン」に続く取り組みだ。
 未就学児三十六人を対象に百十八万円を新年度予算案に盛る見込み。
 町によると、「Hibワクチン」と「小児用肺炎球菌」をともに接種することで、「細菌性髄膜炎」の罹患(りかん)率を七割ほど軽減できるという。
 こうした、予防接種全額助成の取り組みは、罹患した場合「身体障がい児」としての在宅介護や施設整備など将来の医療・財政負担の軽減を視野に置いた先行投資としての位置付けもあるようだ。
 子宮頸がん・小児用肺炎球菌の両ワクチン接種は、四月から町国保病院など町内の医療機関で受けることができる。
 森谷廣町長は「産み育てやすい環境を整備する少子化対策事業の一環としての取り組み。『幌加内に住んで良かった』と思ってくれるような政策を今後も実施していきたい」と話している。
 ワクチン接種について詳しくは「町すこやか保健係」へ。
(引用終わり)


少しだけ補足しますと、記事にあるように今回の子宮頸がんワクチンで予防できるのは、子宮頸がん全体のおよそ6割(20〜30代では8割)とされていますので、ワクチン接種を受けても「引き続き、子宮がん検診は受ける」ことも大切です。


欧米先進国では子宮がん検診の受診率は7〜8割を越えていますが、日本では3割以下で特に20代では2割以下になっています。
20〜30代で発症する子宮頸がんが増えていますが、子宮頸がんは早期発見できれば子宮を温存した治療が可能なため、特に若い世代の受診率をもっと高めなけばなりません!


ちなみに日本産科婦人科学会や日本小児科学会などは「11~14 歳の女子に対して優先的にHPV ワクチンを接種することを強く推奨する。なお、接種の費用については公的負担とすべきである。11~14 歳でワクチン接種を受けることができなかった15 45 歳の女性に対してもHPV ワクチンの接種を推奨する。本接種についても何らかの公的支援が望まれる。」と提言しています。




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2 件のコメント:

  1. すばらしい!
    うちの娘も12歳なので、
    自費でワクチンを接種しようか、それとも市が補助してくれるのを待つか、悩みどころです。

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  2. mewriterさん

    悩みどころですね。
    1〜2年で確実に助成が始まるなら待ってもいいかもですね。
    あるいはホロカナイに移住を!

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