今日から北海道大学病院の初期研修医(2年目)のT先生がホロカナイに地域医療の研修に来てくれています。研修は4週間。
幌加内町国保病院では北大病院、札幌社会保険病院、名寄市立総合病院の初期研修医を受け入れています。
もちろん地域研修をする病院や診療所は沢山あるので、ホロカナイを選んだ数名ずつを毎年受け入れています。
普段は学生実習と研修医研修が重ならないようにしてるんですが、今回は1週間だけ、先週から実習している札医5年生のイガラシくんとT先生が一緒になります。
今日は月曜日で午前中の外来は2つの診察室で行なうので、それぞれの外来についてもらいました。
午後は病棟の回診にそれぞれついてもらい、その後T先生は午後外来に、イガラシくんはミニ研究の準備と入院患者さんとお話をしてもらいました。
ミニ研究というのは札医5年生が地域実習中に行なうよう義務付けられているのもので、テーマは自由なんですが、何かしら外来や入院患者さんを対象に研究をするというものです。
いままでホロカナイに来られた学生さんたちは、「蕎麦と血圧の関係」や「入院患者さんの社会背景」、ひとりの患者の病歴だけでなく人生の歩みもインタビューする「ライフヒストリー」などそれぞれ自由にテーマを選んでもらっています。
今年度からはミニ研究とは別に「ライフヒストリー」は必須項目になっていて、イガラシくんもある入院患者さんのお話をじっくり聴いてくれました。
イガラシくんとも話していたんですが、働きだすと患者さんとじっくりお話する大切さはわかっていても日常業務に忙殺され、なかなかベッドサイドでゆっくりお話をする時間はとりにくくなります。
また患者さんは忙しそうにしている医者や看護師には遠慮して本当は言いたいことが言えないこともあることと思います。
だけど学生さんには、患者さんもリラックスして本音をお話してくれることがあります。
学生時代の実習では医学の勉強ももちろん大事ですが、患者さんとよーくお話をして患者さんがどんな気持ちで入院されているのかをよく理解して、それを医者になっても忘れないことが大切だと思います。
また患者さんが主治医に言えない本音や隠れた問題点を、学生さんから主治医にフィードバックしてくれると、それがより良い治療やマネージメントにつながることもあるでしょう。
学生さんは患者さんから勉強させてもらう一方でなくて、そんな風に医療チームの一員として患者さんの役に立つこともできるのだ!
と、僕も学生のころに言われました。
学生さんや研修医の姿をみて、初心を思い出すことができるので僕らにとっても実習や研修を受け入れることは良い刺激になります。
で、夜は近所のお蕎麦屋さんの「八右衛門」でT先生の歓迎会をしました。
石焼の焼き肉や山菜天ぷら、刺身そしてもちろん蕎麦も美味しかったです!
野郎4人で飲んで(僕は当番なのでお茶)バカな話もして、久々に部活みたいで楽しかったなあ。
そんなホロカナイに君も来ないかい?
詳しくはこちらを〜
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/jissyutop/jissyu.html
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