朝6時に起きて、幌加内から車で1時間で当麻町に到着。
今回、幌加内そばうたん会からは僕が二段、この春に幌加内の営林署に配属になったSさんが初段を受験しました。
会場に着くと作務衣を着たナイスミドル達が目をギラギラさせています。
この日の受験者は初段19名、二段26名で札幌から稚内まで道内各地からの参加です。
試験は8〜10名ずつで初段が2組、二段が3組に分かれて行なわれました。
9時半から初段の一組目がスタート。Sさんは二組目で、僕は最終組の5組目でした。
そば打ち台が左右に5台ずつ並び、その間を4~5名の審査員が回ります。
参加者の年齢は10代が1名、20代0名、30代4名、40代8名、50代15名、60代12名、70代3名で8割が男性でした。
僕は最終組というのに最初から緊張。Sさん(女性)は肝がすわっていて平然としていましたが、さすがに試験の直前には緊張。
会場には、キーさん夫妻やうたん会の会員の方々も応援に来てくれていて、皆さんのお顔を見ると気持ちがホッとしました。応援の皆さんは僕らがそばを打つすぐ後ろに座って、試験中に受験者に声をかけることは禁じられているのでじっと見守ります。
Sさんは実に手際良く、落ち着いてそば打ちの工程をこなしていきました。
打ち終わって道具を片付けるところまで含めて40分以内に終えなければならず、最後までヒヤヒヤです。
そして打った蕎麦は、会場に展示されます。
前回、初段受験のときよりは見るべきポイントが少しわかるようになり、他の組の人たちが打つのを見るのも勉強になりました。それぞれ打つスタイルが違うので面白かったです。
で、いよいよ僕の出番になりました。
前回はポロシャツだったんですが、今回は幌加内そばうたん会の作務衣を着て望みました。
背中に「幌加内そばうたん会」の文字が入っていて、幌加内を背負うのはプレッシャーと思いましたが「そうじゃなくて、うたん会のが守ってくれるから」と今まで指導していただいたM事務長の言葉に勇気付けられました。
入場まではちょっと余裕があるフリをしてたんですが、開始のホイッスルがなるといっぱいいっぱいに。
「水回し」が最大の難所なんですが、本番では加水がやや足らず少し硬くなりました。うーん、まだまだ「粉の声を聞く」ことができなかったなあ。
「角出し」はまあまあで、のしはややのし過ぎ、一部破れてしましました。
「切り」に入るときに蕎麦を移動されたときにも引っかかってしまい、さらに破け「あちゃー」と心の中で叫びましたが、最後は切りをうまくやるしかない!と自分に言い聞かせ、気合いを入れ直して、しかし落ち着いて「切り」に望みました。
時間の余裕はあったので、切り幅を揃えることに集中しました。
すると、今までの練習よりもやや良い具合に切ることができました。
が、時間がかかり、最後の片付けはバタバタで結果、39分56秒くらいで終わりました。
ふ〜なんとか時間には終えることができた。
いつもの倍くらい汗をかきました。
その後、解説を交えながらのそば打ちデモンストレーションがありました。
そば打ち台を囲み、見学の皆さんも真剣。いろんな工夫を教えてもらえました。
で、結果発表。合格者のゼッケン番号と名前が読み上げられていきます。
Sさんがゼッケン15番、僕が42番です。
初段はほとんどの人が合格しSさんも無事合格。
ゼッケン20番から二段が始まり。ときどき番号が飛び、合格できない方もいます。
40番××さん、41番◯◯さん。
・・・(たのむ!合格させてくれー!)
「41番 幌太郎さん」
おおお!良かったあああ
思わず力が抜けました。
初段、二段それぞれに奨励賞、優秀賞、最優秀賞があり、なんとSさんは初段の最優秀賞に!
副賞が当麻産のお米20キロ!
僕はもちろん該当しませんでしたが、二段位の他の組を見学してして「上手だなあ」と思っていたお二人が優秀賞、最優秀賞をとられていたので、目には狂いはないかな(笑)
僕の点数は
衛生準備 9.8/10点、水回し 14.8/20点、こね練り 12.3/15点、延し 13.8/20点、切り 12.0/15点、後片付け 8.0/10点、総合評価 8.0/10点、合計 78.5/100点でした。
やはり、水回しとのしの評価は低く、審査員の目を誤摩化すことはできません!
ともあれ、日常生活では味わえない緊張感を存分に味わった1日でした。
夜はキーさん宅でSさんと一緒にお祝いをしていただきました。
ビールがうまかった!
応援に来てくださった皆さん、練習に行かせてくれた家族、練習の間の当直をかわってもらった院長、練習で打った蕎麦を食べてもらった皆さん、「乱れ蕎麦」を食べていただいたMさん始めうたん会の皆さん、そして20時間以上におよぶ指導をしていただいたM事務長に感謝です!
本当にありがとうございました。
幌加内に来て良かった。
そして、もっともっと美味しい蕎麦を打てるように練習したいです。
僕の蕎麦打ちへの長い道のりは、いま始まったばかりです!
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医師であり、ピアニストであり、蕎麦打ち職人としても極められたのですね。う~ん、渋い・・・あると思います!
返信削除sakuraさん
返信削除いや〜
ピアノは始めて2ヶ月半、蕎麦は2年ですから、素人同然です!
精進いたしまする