2009年11月9日月曜日

蕎麦打ちへの長い道のり その三(昇段試験)

と、いうわけで昨日は「素人そば打ち初段位・二段位認定当麻大会」に出場しました。

朝6時に起きて、幌加内から車で1時間で当麻町に到着。

今回、幌加内そばうたん会からは僕が二段、この春に幌加内の営林署に配属になったSさんが初段を受験しました。

会場に着くと作務衣を着たナイスミドル達が目をギラギラさせています。
この日の受験者は初段19名、二段26名で札幌から稚内まで道内各地からの参加です。

試験は8〜10名ずつで初段が2組、二段が3組に分かれて行なわれました。
9時半から初段の一組目がスタート。Sさんは二組目で、僕は最終組の5組目でした。

そば打ち台が左右に5台ずつ並び、その間を4~5名の審査員が回ります。

参加者の年齢は10代が1名、20代0名、30代4名、40代8名、50代15名、60代12名、70代3名で8割が男性でした。

僕は最終組というのに最初から緊張。Sさん(女性)は肝がすわっていて平然としていましたが、さすがに試験の直前には緊張。

会場には、キーさん夫妻やうたん会の会員の方々も応援に来てくれていて、皆さんのお顔を見ると気持ちがホッとしました。応援の皆さんは僕らがそばを打つすぐ後ろに座って、試験中に受験者に声をかけることは禁じられているのでじっと見守ります。

Sさんは実に手際良く、落ち着いてそば打ちの工程をこなしていきました。

打ち終わって道具を片付けるところまで含めて40分以内に終えなければならず、最後までヒヤヒヤです。

そして打った蕎麦は、会場に展示されます。

前回、初段受験のときよりは見るべきポイントが少しわかるようになり、他の組の人たちが打つのを見るのも勉強になりました。それぞれ打つスタイルが違うので面白かったです。

で、いよいよ僕の出番になりました。
前回はポロシャツだったんですが、今回は幌加内そばうたん会の作務衣を着て望みました。
背中に「幌加内そばうたん会」の文字が入っていて、幌加内を背負うのはプレッシャーと思いましたが「そうじゃなくて、うたん会のが守ってくれるから」と今まで指導していただいたM事務長の言葉に勇気付けられました。

入場まではちょっと余裕があるフリをしてたんですが、開始のホイッスルがなるといっぱいいっぱいに。
「水回し」が最大の難所なんですが、本番では加水がやや足らず少し硬くなりました。うーん、まだまだ「粉の声を聞く」ことができなかったなあ。
「角出し」はまあまあで、のしはややのし過ぎ、一部破れてしましました。

「切り」に入るときに蕎麦を移動されたときにも引っかかってしまい、さらに破け「あちゃー」と心の中で叫びましたが、最後は切りをうまくやるしかない!と自分に言い聞かせ、気合いを入れ直して、しかし落ち着いて「切り」に望みました。

時間の余裕はあったので、切り幅を揃えることに集中しました。
すると、今までの練習よりもやや良い具合に切ることができました。

が、時間がかかり、最後の片付けはバタバタで結果、39分56秒くらいで終わりました。

ふ〜なんとか時間には終えることができた。
いつもの倍くらい汗をかきました。

その後、解説を交えながらのそば打ちデモンストレーションがありました。
そば打ち台を囲み、見学の皆さんも真剣。いろんな工夫を教えてもらえました。

で、結果発表。合格者のゼッケン番号と名前が読み上げられていきます。
Sさんがゼッケン15番、僕が42番です。

初段はほとんどの人が合格しSさんも無事合格。

ゼッケン20番から二段が始まり。ときどき番号が飛び、合格できない方もいます。
40番××さん、41番◯◯さん。

・・・(たのむ!合格させてくれー!)

「41番 幌太郎さん」

おおお!良かったあああ

思わず力が抜けました。

初段、二段それぞれに奨励賞、優秀賞、最優秀賞があり、なんとSさんは初段の最優秀賞に!
副賞が当麻産のお米20キロ!

僕はもちろん該当しませんでしたが、二段位の他の組を見学してして「上手だなあ」と思っていたお二人が優秀賞、最優秀賞をとられていたので、目には狂いはないかな(笑)

僕の点数は
衛生準備 9.8/10点、水回し 14.8/20点、こね練り 12.3/15点、延し 13.8/20点、切り 12.0/15点、後片付け 8.0/10点、総合評価 8.0/10点、合計 78.5/100点でした。
やはり、水回しとのしの評価は低く、審査員の目を誤摩化すことはできません!

ともあれ、日常生活では味わえない緊張感を存分に味わった1日でした。
夜はキーさん宅でSさんと一緒にお祝いをしていただきました。
ビールがうまかった!

応援に来てくださった皆さん、練習に行かせてくれた家族、練習の間の当直をかわってもらった院長、練習で打った蕎麦を食べてもらった皆さん、「乱れ蕎麦」を食べていただいたMさん始めうたん会の皆さん、そして20時間以上におよぶ指導をしていただいたM事務長に感謝です!

本当にありがとうございました。
幌加内に来て良かった。

そして、もっともっと美味しい蕎麦を打てるように練習したいです。

僕の蕎麦打ちへの長い道のりは、いま始まったばかりです!



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2009年11月7日土曜日

蕎麦打ちへの長い道のり その二

今日は昇段試験前、最後の蕎麦打ち練習をしました。
明日が試験なのでラストの2回です。

1回目は水回しに時間がかかり過ぎ、最後の切りの作業に余裕がなくなり
途中までまあまあ切りそろえられていたのにラスト5分のコールでテンパってしまい細すぎたり太すぎたりと切り幅がバラバラに。

「心の乱れが蕎麦の乱れ」になってしまいました!

右の写真がその乱れた心が現れた蕎麦です(泣)
乱れ過ぎやろっ

2回目の水回しは予定通りの時間内に終わったんですが、
加水が多くて柔らかくなり過ぎ
のし過ぎて厚さが薄くなり過ぎました。

しかしなんとか40分以内に終えることができました。

今日はいつも指導していただているM事務長のほかに、うたん会のMさんにも見ていただきました。

で、Mさんのお昼に僕の心乱れ蕎麦を食していただきました。
「乱れ」を飲み込んでもらったので、明日は心が乱れることなく打てると思います(笑)

さあ、泣いても笑っても勝負は明日だ!

朝から当麻町で大会があるので今宵は早く寝ます〜


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2009年11月3日火曜日

一般芸能発表会

今日は幌加内町の文化祭「生涯学習フェスティバル」のイベントの一つである一般芸能発表会がありました。

で、ベタですが一曲しか弾けないので、また「イマジン」を弾き語りました。
直前の家での練習では初めて(おい)全くトチらずに弾けたんですが
本番は、やっぱりトチってしまいました。

緊張度は前回のピアノ発表会の方が上だったんですが、今日は弾いている手が途中から震えていました。でも途中から少し落ち着いてきて、ピアノ発表会のときよりは「歌」に気をまわせたかなあ。

照明はムーディーな感じでした。

チビたちを連れていたので残念ながら全部の発表は見れなかったんですが
大正琴、舞踊、二胡、ハーモニカ、吹奏楽、テノール独唱など皆さん芸達者です。

コーラスグループ「ふきのとう」と幌加内中学生のジョイント合唱にも感動してジーンときちゃいました。
中学生たちが将来、地元に残ったり都会に出たりしたときに今日の日の合唱を思い出すことがあると思いますが、そんな彼らの思い出を一緒に体験できたことも、なんか嬉しく思いました。

その次はホロカナイフラガールズとも言うべき
ハワイアンダンス愛好会の「ハワイアンダンス」もキュートでした。
いくつになっても踊ったり歌ったりを楽しむことって素敵です。

そんなこんなで、またホロカナイでのイベントが一つ終わってしまいました。
僕のホロカナイライフも残り5ヶ月を切ってしまった。


・・・なんてセンチメンタルになってる場合ではなく、あと5日で蕎麦打ち二段の試験です。

昨日に続き、今夜もM事務長に蕎麦打ち指導をしていただきました。
今日は当日会場で使用される「当麻産の蕎麦粉」を取り寄せたもので2回打ちました。
1回目は時間オーバー。水回しに時間をとられ過ぎました。
2回目は39分55秒でギリギリでしたが、蕎麦の出来はまだまだでした。
昨日から打ち終わると腰がちょっと痛くて腕は筋肉疲労が。
だがしかし、そんなことは言ってられません!

明日も夜に蕎麦打ち練習です。
さあ、当日までどのくらい上達できるのか?

続く。


追伸:今日も雪は降り、もう30センチ以上積もってると思います。
いきなり冬のホロカナイです。


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2009年11月1日日曜日

冬が来た!


今日から11月。

朝カーテンを開けると一面雪景色。

起きてきたチビ太に外を見せると「わー雪だ!冬が来たね!」と嬉しそう。

10センチくらい積もったでしょうか。同じ幌加内町の朱鞠内(シュマリナイ)では27センチの積雪で北海道で一番積もったとのこと。

いよいよ冬の始まり始まり。

チビ太から、ムーミンDVDの彼のお気に入りのお話「冬の生物たちのお祭り」をリクエストされ、チビなりに冬気分を盛り上げているらしい。

ムーミン谷ってホロカナイっぽいなあと見るたびに思います。

今日から北海道大学病院の初期研修医1年目のFせんせーが来てくれています。
夜は小さな歓迎会を開きました。
院長家と我が家のチビ達はお店で走り回り騒ぎまくりで大興奮。
子育て気分も味わえるホロカナイ研修の始まり始まり。


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2009年10月31日土曜日

季節性インフルエンザワクチン集団接種

昨日で札幌社会保険総合病院の初期研修医Hせんせーのホロカナイでの研修が終了しました。

あっちゅーまの2週間でしたが、往診→車いすでそのまま入院、訪問診療、新型インフルエンザの外来診療(まだちらほらですが)、季節性インフルエンザワクチンの集団接種、蕎麦打ち体験などといろいろと研修・体験をしてもらいました。

季節性インフルエンザワクチンの集団接種は今週の水曜、金曜に町立病院で行いました。
中学生以下の幌加内町民の方は、町の助成がありインフルエンザワクチンは無料です!
それ以外の町民の方は1回1000円です。

ワクチンを接種された人数は、2日間で成人が300人強、幼児・小児が100人強でした。
Hせんせーには成人の接種を担当してもらい、とっても助かりました。
ありがとうございました!
これからも北海道の医療を担ってね!!(写真は真剣な眼差しのHせんせー)

来週からは、風邪などで集団接種に来れなかった方などへの接種を個別で行なう予定です。
昨年度は800人弱(人口1800人)の町民の皆さんが接種されましたが(http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/synryou07.html)、今年は新型インフルエンザワクチンの関係で、「季節性」のワクチン供給は全国一律で昨年の8割ほどになっています。それでもホロカナイは昨年度の実績が多かったので良かったのですが、実績が少なかった地域では供給不足の問題もあるかも知れません。

ワクチンは接種を受けた個人の免疫を高めるのはもちろんですが、接種する人が多くないと「集団としての免疫力」が高められません。例えば海外では小児に肺炎球菌ワクチンを定期接種したところ、ワクチンを受けていない高齢者の肺炎も減ったという報告があります。

ホロカナイ町民のみなさんのワクチンへの理解は高いんですが、国民全体の理解はもっと高めないとと思います。いままで季節性インフルエンザワクチンに無関心だったひとが新型になっていまさら騒ぐってどうなん?・・・言葉が過ぎましたね。


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