2009年4月30日木曜日

やっぱ連携しないとね

ブタインフルエンザ、ついにフェーズ5になりましたね。
最新情報へのさらなる注意が必要です。GWで感染者が増えないといいのですが。




今日は連休前のためか、午前中の外来はいつもの2倍くらいの患者さんだった。



そのため、20分になってしまった昼休みにごはんを急いで食べた。
昼食は、いつも病院の食堂で食べることにしている。
今日は酢豚だった。


で、13時からは主任者会議。
事務長、院長、師長はじめ各部署の責任者で週1回会議をする。


んで、午後からは病院から徒歩3分の保健福祉総合センター(通称アルク)へ。


この建物はまだバブリーだった時代の平成8年に完成しているので、病院と比べると天井も高くて立派。センター長は初代から町立病院の医師が兼務していて、僕も2年前からセンター長をしている。


センターには町の保健福祉課と社会福祉協議会の事務所、デイサービス部門、在宅介護支援センターがあって、ほかに1人世帯と夫婦世帯用の居住部門(計15室)と老人福祉寮(10室)もある。


だいたい2週に1回「地域ケアサービス調整会議」があって、保健、福祉、医療の担当者や民生委員さんが集まって各サービスの適応や居住部門・福祉寮への入所検討を行なったりする。


あと、月に1回、町の保健福祉医療の大きな計画を検討する「保健福祉医療総合サービス推進会議」の事務局会議をしていて、この会議には病院の院長、事務長も参加する。


こういった会議には、佐賀にいたときは全く関与したことがなかったので福祉、保健行政のことが色々と勉強になる。


アルクに週に1回顔を出すことによって、保健師さんやケアマネさんとも情報交換ができてとても良い。


先日,中頓別町から病院運営委員会と役場の皆さんがアルクに視察に来ていただいた時に、このような幌加内の保健福祉部門と病院との連携は住民にとってどんなメリットがありますか?と質問をいただいた。


それは、やはり「住民ひとりひとりがキメの細かいケアやサービスを受けることができること」だと思う。


病院の外来やデイサービスなどだけでは気付けないことも、連携して情報を共用することによって利用者さんや患者さん、ご家族が抱える不安、心配事や問題点が明らかになることがある。


ホロカナイは人口1800人弱の小さな町だけど、だからこそ各担当者が住民ひとりひとりの背景までも理解して、それに対応することができる。


そういう意味では、高齢者にとって都会に住むよりも幸せなことが多いと思う今日この頃です。

2009年4月28日火曜日

肺炎球菌ワクチン

現在、豚インフルエンザが世間を騒がせています。

WHOは警戒水準をフェーズ3からフェーズ4にひき上げました。
まだ、今回の豚インフルエンザの毒性や感染力についてはっきりはしていないので、必要以上に過敏になることはないと思いますが最新情報には注意が必要です。
今回の豚インフルエンザに対するワクチンはまだなく、国もワクチン製造について検討を始めたようです。

感染症に対してワクチン(予防接種)で防げるものは確実に防いでおきたいものです。

肺炎に対するワクチンがあるのをご存知でしょうか?肺炎もいろいろな細菌やウイルスが原因でおこるんですが、一般の方(入院していない方)がかかる肺炎の原因菌で最も多いのが肺炎球菌という菌です。

現代の日本で「肺炎」で亡くなることなんて、そんなに多くないと思われるかも知れませんが、なんと日本人の死因の第4位が肺炎です。

どうしてもご高齢になられると、飲み込み(嚥下:えんげ)が悪くなり、食事や唾液をムセることによって肺炎を起こすこともあり、これは口のなかの清潔を保ったり、飲み込みやすいような食事の内容を工夫するなどである程度は予防できるかもしれませんが、ある程度は仕方がないことかも知れません。

ただ、そのような状況でなくても肺炎にかかることはあって、その場合は「肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)」である程度予防が可能です。

またインフルエンザにかかると、のどや気道の防御力がおちて二次性に肺炎にかかることがあります。このとき肺炎球菌による肺炎は重症化しやすいことが知られています。

高齢者で慢性的な肺の病気を持っている方を対象にした研究では、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの両方を接種することで、入院のリスクを63%、死亡のリスクを81%減らせたという報告もあります。

ただし、この肺炎球菌ワクチンの効果は5~9年ほどと言われていて、現在の日本では65歳以上の方と、2歳以上の脾臓摘出を受けた方にのみ適応があり、生涯で1回しかできません。

脾臓摘出を受けた方には保険がきくのですが、そうでない方は全額自己負担となります。
病院により多少異なりますが、だいたい8000円前後かかります。

平成19年度より幌加内町では、この肺炎球菌ワクチンに対して公費助成を開始しています。
対象は70歳以上の町民の方で、6000円の助成があり、自己負担は2000円です。
平成19年度と20年度の2年間で155人の方が肺炎球菌ワクチンを受けられていて、町内の70歳以上の方のおよそ3割がすでに接種を受けられたことになります。

全国的な接種率はわからないのですが、ホロカナイはおそらくかなり高い接種率だと思います。

この肺炎球菌ワクチンへの公費助成は、いま夕張におられる村上智彦先生が北海道の瀬棚町で開始されたのがきっかけで、現在全国の88市区町村(平成21年1月現在)で助成が行われています。

全国に助成制度が広がり、ゆくゆくは保険適応となることを願っています。

ホロカナイでは、その他にもいろいろな予防医療をおこなっていますが、それはまたの機会に。


予防接種などの実績報告はこちらをごらんください。
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/synryou07.html

「ひとにやさしい」ホロカナイで一緒にはたらきませんか??

2009年4月26日日曜日

ある休日

昨日は休みでした。今回はただの日記です。

朝から家の掃除。外はいい天気。

今日は実家にしばらく帰っていた奥さんとチビ達がホロカナイに戻ってくるのだ。

「実家に帰らせていただきます!」と彼女がナポリタンを壁に投げつけたのは今から3週間前。

…と、いうのは冗談で今年の正月は当直の関係で実家に帰れなかったので
、実家からの熱いラブコールもあり、今回は少し長めに帰っていたのだ。

一人暮らしで羽を伸ばせたけど、伸びきった羽では空も飛べない。

この3週間でうっすらと埃の溜まった部屋を慌てて掃除機をかける。

庭の雪もすっかり溶けたので、納屋から物干竿を出して庭にセッティングをする。

庭には名前のわからない小さな花たちがつぼみを出している。
北国にも春がやってきた。


飛行機は夕方なので、その前に旭川で映画を観ることにした。

旭川へは江丹別峠を越えてちょうど1時間。峠からは雪を頂いた山々がきれい。

爽やかな景色には合わないけど、最近友達に教えてもらったTHE CHINA WIFE MOTORSを爆音で聞きながら車を(ゆっくり)走らせる。チビたちがいるとなかなか大きい音では聞けない。ミッシェル好きなひとはたぶん好きなはず。かっちょいい。

Rock'n Roll !!


で、映画館に到着。
普段はそれなりにメタボ対策をしているが、映画館では思いっきりジャンクなものを食べる。チーズホットドッグにスパイシーポテトフライをコークで流し込む。

スラムドッグ$ミリオネアを観た。
ジャマール!!
All we need is Love !!

そして少し早めに旭川空港に到着。

到着口では、旭川の木彫りの展示があっていた。
ぶらぶら見てまわっていると、その場で作品を掘っているおじさんが話し掛けてくれた。
佐賀から幌加内に来ていることとか、最近の医療のこととか高速道路の一律千円はETCのみはおかしいとか色々お話した。
誰でも医者になれるわけじゃないんだから頑張ってねと励ましていただいた。頑張ります。
おじさんの作品を買ったら半額に負けてもらった。ありがとうございました。

そして!飛行機は無事に到着。

なかなか降りてこないなあと待っていると、向こうにチビ達(チビ太2歳とチビ子もうすぐ1歳)が。
チビ太が僕を見つけ、走ってきた。

「チビ太〜」
「おと〜さ〜ん!」

チビ太は、さらにおしゃべりになっていた。チビ子も顔が少しすっきりして(それまでは癒し大仏さまと呼んでいた)、目元が女の子らしくなってきた。相変わらずハゲちゃびんだけど。

嗚呼。

Angels are back in town !!

僕の心にもようやく春がやって来たようです。


チャンチャン。

2009年4月24日金曜日

高校生たちの感想

今日のホロカナイは晴れ。

午前中は外来診療でした。

午後からは、先週退院された80代の患者さんがまだ足の筋力が回復していなくて通院できないとのことで、今日から訪問診療を開始することにしてお宅へ伺いました。

足の筋力はたしかにまだ弱かったんですが、お元気そうでひと安心。

病室でお会いするのと、住み慣れた自宅でお会いするのとでは、やはり表情が違います。
この方には今後、訪問リハビリも導入する予定にしました。

幌加内町国保病院には理学療法士の先生も1人いて、訪問リハビリも対応しております。


で、訪問診療から戻ると僕のレターボックスに大きめの封筒が。

中を開けてみると、幌加内高校の皆さんから手作りのステキな冊子が入っているじゃあないですか!

表紙はきれいな切り絵で仕上げてくれています。

中には「喫煙防止教室」の生徒さんたちの感想とお礼の言葉たちが綴られていました。

いくつかをご紹介しましょー


「58400円の例がわかりやすかった。」

「祖父に「たばこをやめて。」ともう一度言ってみようと思いました。」

「20才になってもタバコを吸わないようにしていきたいと思います。」

「将来たばこを吸いたいと思っていましたが今日の話を聞いて将来たばこは吸わないようにしようと思った」

「タバコを吸うと一時的なかいらく?がえられるかわりに命などにリスクをともなうことがわかりました。次は三年生の時に会いましょう。」

「タバコを買わなくてほかの物を買った方がお得!!て言う事をしめしてくれてすごく内容がわかりやすかったです。次回もDSバージョンで来て下さい。」

などなど沢山の感想をいただきました。
ありがとうございました。

幌太郎、感激です!

来年も声をかけていただいたら、さらにバージョンアップして頑張りますです!


こんな感動あふれるホロカナイで一緒に働きませんか?

2009年4月23日木曜日

それでも吸う?

4月20日に幌加内高校に「喫煙防止教室」として講演に行ってきました。
去年からうちの病院に講演の依頼があり、今回で2回目です。

幌加内高校は町内唯一の高校で、農業高校です。生徒さんは町外からの方がほとんどで、高校敷地内に寮があります。
幌加内高校は全国でも唯一のそば打ち段位(全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)の素人そば打ち段位認定制度)が取得できる高校です。
卒業後に蕎麦屋さんに就職された生徒さんもおられます。
幌加内高校の学校案内はこちらを 
→ http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/school/hi/pdf/2008info.pdf

ちなみに僕は素人そば打ち初段です!
幌加内町国保病院の医者は、平成9年から九州の佐賀医大(現佐賀大学医学部)の総合診療部から2~3年交代で派遣されていて僕は2007年6月から幌加内に赴任していて9人目になります。
で、代々そば打ち初段を取得するのが義務になっておりまして、初段を取らないと佐賀に戻れない掟があります。僕はなんとかギリギリ取得しましたので一安心ですが、もっと上手になりたいので目下2段を目指し修行中です。病院の事務長はそば打ちの名人なんですが、事務長はじめ町内のそば打ちマスターのみなさんに日々ご指導いただいております。

と、蕎麦の話は長くなるのでまたいつかにするとしてお話を戻します。

んで、喫煙防止教室に行ってきました!

講堂でパワーポイントを見てもらいながらお話させてもらいまし
た。
はじめに「みんなには無限の可能性がある!だけど毎日体はつくられていて、何を食べて何を食べないか、運動するかしないか、将来タバコを吸うか吸わないか、選択はひとつしかできない!」などと少々暑苦しい感じで話しを始めました。

なるべく生徒が眠くならないようにサブいギャグなどを織り交ぜたり、ときどき生徒に直接質問したりしながら話しました。

男性でタバコを吸う人は、吸わないひとと比べて肺癌で亡くなる確率が4.5倍とか喉頭(のど)癌は30倍など一般的な健康に及ぼす影響についてはもちろん話しました。

ただそういう話はおそらくテレビとかですでに聞いてると思うのと、なかなか高校生には「実感」として心に響かないかなとも思いました。

なので財布に響くお金の話もしました。
タバコを1日10本毎日吸う場合、1箱(20本)が320円とすると、160×365=5万8400円になります。
この5万8400円があればニンテンドーDS 18900円にマリオ&ルイージRPG3 4800円+リズム天国ゴールド3800円+ファイナルファンタジー5040円を買っても、これだけソフトを付けてもおつりがなんと2万5860円!2万5860円ですよ、みなさん!などとジャパネットた○た並みの高い声はでませんでしたが、高校生にはそれなりに印象に残ったと思います。
体に影響するだけじゃなくて、お金ももったいないでしょ、と。

今回の高校生たちの感想はまだ手元に届いていないんですが、去年は「タバコを吸うのはアホらしいと思った」「赤ちゃんにも悪影響があるから、吸いたくないと思った」などの感想がありました。

医者になってからは道外だと佐賀のことしか知らないし、あくまで僕の印象ですが、北海道人の喫煙率は高いと思います。
タバコに含まれるニコチンは依存性がかなり高いのでやめたくてもやめられないことがあります。
なので、やはり若いうちからタバコのことを知ってもらってそもそも吸わない方がいいんじゃないかと思っています。

僕個人としては、タバコを吸うも吸わんも個人の自由(受動喫煙は別)だと思っています(ただし、それで病気になられると医療費がかかるので、タバコの値段をあげてその分を医療や福祉にまわしてほしい)。

ただタバコが原因で癌や脳梗塞、心筋梗塞になったときに(ある個人について厳密にタバコが原因と証明することはできませんが、多くのひとを対象にした研究ではタバコはやはりこれらのリスクになります)「ああ、あの時禁煙しておけば…」と後悔だけはしてほしくないと思っています。

まあ、なかなか人間、実感しないと行動は変えられないものですが(僕もタバコ以外では偉そうなこと言える立派な人間ではございません)、後悔している患者さんを沢山知っている医者としては、口うるさいなあと思われても禁煙をすすめるのが医者の仕事と思っております。

この辺の議論は、また話しが長くなるので今日はこのへんで。


幌加内町国保病院では禁煙外来も行っておりますよ!
詳しくはこちら 
→ http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/shinryou08.html

2009年4月22日水曜日

訪問診療の車窓から


幌加内町国保病院では、訪問診療・看護・リハビリも行なっています。

訪問診療っていうのは、寝たきりだったり腰痛がひどくて車に乗れないとかなんらかの原因で通院ができない患者さんの自宅に直接医者が伺って定期的に診療を行なうというものです。

ああ往診ね、と思われる方もいるかもしれません。
一般的な言葉としてはたしかに「往診」なんですが、医療界の言葉としては訪問診療は計画的におこなう在宅(ないし施設)診療で、往診は緊急時の在宅診療となります。
往診は家族や患者さん本人からの依頼があったときに随時おこなうものということになります。
なので、訪問診療をしている患者さんが計画外に緊急で診療を依頼されると、それは往診になります。

お金のことを言いますと、往診よりも訪問診療の方が1回当たりの診療報酬は高くなります。
なんとなく、計画的な診療よりも緊急の往診の方が高くなりそうですが。
これは「計画を立てて診療をおこなう」ということに加算されているんだろーと思います。

楽しいというと不謹慎かも知れませんが、訪問診療では患者さんの自宅、生活の場で診療を行なうので病気以外の問題、たとえばベッドからトイレまでは段差があって大変だとか、庭の草取りを日課にしているとかそういうことに気付けるので、よりトータルな診療や介護サービスにつなげることができるのでやりがいがある仕事と感じています。

また外来診療よりは時間があるので、患者さんや家族とゆっくりお話ができるのも楽しみのひとつです。


んで、前置きが長くなりましたが、今日はそんな訪問診療で病院から車で10分ほどの患者さんの自宅へ向かう途中・・・

「あー畑にはまだ雪が多く残ってるなあ・・・ん?・・・この白いのって、うわー沢山の白鳥やん!」

ということで、畑一面の白鳥です。100羽くらいいたんじゃないでしょうか。(写真はわかりにくいケド)

白鳥は水と泥をくちばしで濾して、その中にいる虫を食べているそうです。
だもんで、ちょうど雪解けのこの時期にホロカナイに来ているらしいです。

雪もだんだんなくなって来ているので、もうすぐ白鳥たちも旅に出るのでしょう。


と、ここでは白鳥を眺めながら訪問診療・看護に向かうことができます!

そんなホロカナイでは看護・介護スタッフを大募集しています。
僕と白鳥ウォッチングしよう!

2009年4月21日火曜日

ホロカナイってこんなところ


おお!フィンランドみたいや!

これが僕が初めて幌加内に来たときの感想です。

北海道の札幌から北東に車で2時間半、旭川から北に車で1時間弱に位置し、南北63kmにおよぶ大きな町で山に囲まれた盆地です。

道外の方にはピンとこないと思うのですが、北海道はそれぞれ14の支庁からなりたっていて幌加内は「空知(そらち)支庁」の最北に位置します。
14支庁はこちらを → http://wisperofan.exblog.jp/

この冬は比較的暖かかったんですが、それでも-20℃になる日もありました。夏はごく数日ですが30℃にもなることがあるので寒暖差50℃です!

11月には雪が降り始め12月から根雪になり、4月頃まで雪が残るので、1年の半分は雪があるわけです。平地でも積雪が2mということも珍しくありません。

僕はおととしの6月に九州の佐賀県から幌加内に赴任して、それまで雪国で暮らしたことがなかったので、幌加内に来る前はそうとうビビッていました。
が、ひと冬過ごしてみると雪が楽しくて春になり雪がなくなってしまうとなんだか少し寂しい気持ちになりました。

町の主な産業は蕎麦で、作付面積・生産量ともに日本一を誇ります。夏には見渡す限り真っ白な蕎麦の花が広がりきれいです。


町としても当然「蕎麦」に力を入れていて町内には美味しい蕎麦屋さんが沢山あり、週末は町外からも食べに来られます。
町民の1/3は蕎麦が打てるという噂もあり、僕も町内の蕎麦打ちサークル「幌加内そばうたん会」に入れてもらっています。蕎麦打ちは修行中なのですが、これについてはまた後日。

町の北部には朱鞠内(しゅまりない)湖という人造湖では日本一の湖があり、冬はワカサギ釣りで賑わいます。釣りたての天麩羅はサイコーです!
朱鞠内湖についてはこちらを → http://www1.odn.ne.jp/syumari/

あと、非公式ながら昭和53年に町北部の母子里(もしり)で記録した気温-41.2℃も日本一の最低気温です。毎年2月にはこの激寒を体験する「天使の囁きを聞く集い」というイベントもあります。
幌太郎一家は今年初めてイベントに参加したのですが、雪ランタンが幻想的でした。
イベント参加者は町外からのリピーターが多く、町内からももっと参加があってもいいのになーと思いました。
その集いはこちらを → http://wisperofan.exblog.jp/

町の人口は少しずつ減っていて今は1800人弱です。
で、人口密度の低さは2.41人/km2と町として日本一です!これは役場HPにはのっていなので秘密なのかもしれません…

公共交通機関は、深川から幌加内町を通り名寄(なよろ)まで通っていたJR(深名線)が平成7年に廃止され、現在の公共交通手段はバスのみです。

医療施設は、幌加内町国民健康保険病院が町唯一の病院で町南部にあり、北部地区には合わせて4つの診療所と出張所があります。北部診療は週2日のみ行っています。


と、ざっと幌加内の概要です。

さて、こんなホロカナイでどんな医療がおこなわれているのか?

続きはまたぼちぼちと…


スロウライフが楽しめる幌加内では介護・看護スタッフを募集しています。
詳しくはこちらを → http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/stafftop/staff.html

2009年4月20日月曜日

はじめまして!

僕は北海道の旭川から北に車で1時間ほどにある幌加内(ほろかない)という町で医者をしています。
とってもいいところなのですが、いわゆる田舎なので職員募集をしてもなかなか人が集まりません。

幌加内のことを世間さまにアピールしたいけど、どうしていいかわからん・・・

お金もないし・・・
おもろいことも書けないし・・・
オチもないし・・・
ブログなんていまさらだしなー

なんてうだうだ思ってましたが、とりあえず始めてみることにしました。
案ずるより横山やすし。

僕の勤務する幌加内町立病院(幌加内町国民健康保険病院)や幌加内での介護・保健・福祉・医療との連携、そして幌加内での生活を少しずつ知ってもらいたいなーと思っています。

そしてあわよくば、幌加内町立病院で働いてくれる看護師、介護福祉士そして医師が殺到してくれれば!と虫のいいことを考えています。

「地域医療、僻地医療とは?」「地域に求められる医師像とは?」「医療崩壊を食い止めるには?」なんて難しいことは語れません。

日本全国の病院・診療所が同じように医療スタッフ不足で悩んでいるので、きっとこういうブログも多いんだろうと思います。

その幾多のブログのなかでキラリと光るものは書けないかもしれませんが、幌加内には幌加内にしかないものがあるはず。

昔、斉藤和義が「自分のブルースは、自分が一番うまく書けるはず」というような内容のことを雑誌のインタビューで語っていたと思うのですが、そんな感じで。

そして病院の公式ブログとして書くことも考えたのですが、公式だといろいろ自由に書けないし、病院に関係ないこととか書けなくなるので、あくまで「非」公式な個人のブログとして書くことにしました。

だもんでなにか内容でカチンときても目くじら立てないでください。ビビるので。

と、いうわけで何人の方の目に留まるかわかりませんが、ぼちぼちいきますのでよろしくお願いいたします。

病院HPはこちらです→http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/index.html