2009年6月18日木曜日

HBCの取材

火曜の夜は、仕事を終え旭川へ。
楽しみにしていたバンバンバザールのライブに行った!

相変わらずどの曲も素晴らしかったけど、今、この時期に聞くRCサクセションの「空がまた暗くなる」のカバーにじーんとなった。

おとなだろ 勇気をだせよ〜


水曜は午前中、訪問診療を1件、外来では胸膜炎で胸水が溜まった糖尿病の高齢の患者さんをかかりつけの旭川の総合病院へ紹介。

午後からは病棟の患者さんのカンファレンスのあとにHBC(北海道放送)の取材を受けた。

「子どもを守れない・・・ヒブワクチンた足りない!」(仮)というテーマでの取材。

幌加内では今年の4月からヒブワクチン(Hib:インフルエンザ菌b型に対する予防接種。Hibによる髄膜炎の予防ができる)と水痘(みずぼうそう)ワクチン、ムンプス(おたふくかぜ)ワクチンの全額助成(つまり無料)を開始している。

これは、はっきり言って全国初の試み。
人口が少ないから予算をつけやすいということは確かにあるけど、こっそりと実はすごいことをやっていると思っている。

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今回の取材は幌加内以外でも行なわれていて、実際の放映ではホロカナイの場面は少ないとのことだったが、いろいろと暑苦しく(笑)お話をさせていただいた。

HBCの白取さん、スタッフの皆さん、地域医療のことなどお伝えしたいことが多くて、べらべらと失礼いしました。

取材は実際にヒブワクチンを赤ちゃんに接種したお母さんたちにも行なわれた。

ヒブワクチンを接種させてないお母さんのコメントを聞くと、まだ十分にヒブワクチンの大切さを伝えきれていないこともわかった。もっとPRせねば。

問題はいろいろあるが、いまの任意接種を定期接種にすることが一番の解決になると思う。

いまのところ25日18時5分からのHBC「総力報道 ザ・ニュース北海道」の中の特集枠で放送される予定とのことで、ホロカナイのシーンは一瞬かも知れませんが是非ごらんください。

ホロカナイの予防接種事業については今週土曜日に札幌で開催される北海道国保地域医療学会でも発表する。

あ、ちなみにホロカナイでは去年度から中学3年生以下のインフルエンザワクチンも無料です!それ以外の町民の方は1000円です!

その後、訪問診療に行った。

夜は「幌加内そばうたん会」。研修医のT先生には2回目の蕎麦打ちをしてもらった。僕も久々に蕎麦を打った。もっと練習せなば。その後は飲んで酔っぱらいましたー


こんな予防医療が充実した、ひとに優しい町ホロカナイに移住しませんか?
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2009年6月14日日曜日

のんびりした週末

今週末は金曜夕から日曜夕まで札幌医大・地域医療総合医学講座のN先生に当直に来ていただいたので、のんびりできました。 同講座からはいままで2ヶ月に1回でしたが今月から毎月1回、週末の当直支援に来ていただいて、とっても助かります。

金曜夜:バンダーズ練習

土曜午前中は息子のチビ太(2歳)と一緒に旭川の麦々堂までパンを買いにドライブ。
ドライブ中はチビ太にせがまれ、ムーミンと機関車トーマスのお話を何度もさせられた。

夜は、今回が幌加内初当直のN先生の歓迎会と上司の先生の奥さんのご出産おめでとう&お帰りなさい会を我が家で行った。
おなじみキーさん一家も来ていただいて、みんなで乾杯(N先生はノンアルコールビール。すんません!)キーさんからは当日釣れたカレイを頂きました。山わさび醤油の刺身が美味でした!

日曜は、14時からチビ太と町の生涯学習センター内の図書館へ。
図書館は昔から好き。全然読書家じゃないけど、本や雑誌に囲まれた雰囲気が好きだなあ。

図書館内に子どもたちが遊べるプレイルームがあって、その中でチビ太リクエストのアンパンマンやきかんしゃトーマスの絵本を読み聞かせ。

次に図書館内のテレビブースでバーバーパパときかんしゃトーマスのDVDを見せた。
子どもが生まれる前は、3歳まではテレビは見せない!と思っていたけど、実際は見せまくっているなあ。
うーん、いかんなと思いつつ、自分もテレビっ子だったしと言い訳をしたりして。
我が家ではいちおー見せるものは限定していて、ムーミンと宮崎アニメがヘビーローテーション。

今日見たトーマスで印象的なトップハム・ハット卿の一言。

「幸せな機関車じゃないと、ひとの役に立てる機関車にはなれない」

い、意外と深い話だった。

その後またプレイルームに戻った。
チビ太と同じ保育園に通うチビ太よりお姉さんの女の子がチビ太と一緒に遊んでくれた。
チビと思っていても、すでに子どもだけの世界ができている。
チビ太は時々、僕に気をつかって遊びの内容を僕に教えてくれた。
結局17時まで図書館にいた。

そのままチビ太と病院に行き、N先生から申し送りを受けた。
おかげさまでのんびりできました。N先生、ありがとうございました!

2009年6月13日土曜日

バンド練習

今夜は僕がホロカナイに来てから入れてもらっている地元のバンド、『バンダーズ』の練習がありました。

7月2日に町の商工会主催のビールパーティーがあり、バンダーズにも出演依頼があったのです。

ビールパーティーは毎年この時期にあり、山村広場と呼ばれる野球場やパークゴルフコースそして野原?が広がる場所で開催されます。

山村広場に簡単なステージが造られ、小学生のヨサコイや和太鼓、お楽しみ抽選会などが催されます。
お客さんは職場の仲間や家族ごとにビール飲んだり、焼き鳥食べたりしながらワイワイします。

バンダーズも数年前から出演していて、僕は今年で3回目のステージになります。

僕にとっては今年のビールパーティーが最後になるので、なんだか寂しい気もしますが楽しみたいと思っています。

が、最近全然練習できておらず、今日はやっと演る曲を決めました。

で、今日は2曲のみを集中して練習。

1曲は前にもした曲なのでだいたい形にはなりましたが、細かい構成やキメ、はこれからです。

はたして間に合うのか?
いや。間に合わせる!

去年はこんな感じです。

と、いうわけでゴキゲンなライブにしたいぜ!ベイベー!

2009年6月9日火曜日

蕎麦打ち体験で愛を深める

幌加内町国保病院での実習や研修では、「蕎麦打ち体験」を必修科目にしています。


これは半分冗談で、半分本気です。

と、いうのは、地域医療とは文字通り「地域」での医療なので、地域ごとの産業や環境が住民の健康やかかえる問題と大きく関わるため、それを理解しなければなりません。

幌加内は日本一の蕎麦生産高を誇っていて、蕎麦が町で一番の産業です。

なので、ホロカナイを知ってもらうためには蕎麦のことを知ってもらう必要があるのです。

僕たち、佐賀から来ている医者も代々、幌加内で蕎麦を打てるようになってから九州に帰ることが義務付けられています(笑)

僕が所属している「幌加内そばうたん会」は月に2回の例会があり、18時頃から蕎麦打ちをして、その後、皆で宴会となります。

なので、実習期間が2週間の学生さんは1回、研修期間が4週間の研修医は2回は蕎麦打ちをしてもらいます。

学生さんに「なんで幌加内での実習を選んだの?」と質問すると結構な割合で「蕎麦打ちができるからです!」と満面の笑顔で答えられ、「‥‥じ、実習内容はどーなのよ?」と若干思わなくもないですが、とにかく蕎麦打ち体験は評判です。

そばうたん会には町内の方はもちろん、旭川など町外からの会員の方もたくさん来られています。

学生さんたちには700gの蕎麦(二八蕎麦)を打ってもらいます。

蕎麦打ちにもそれぞれ個性が出ますが、みんな真剣です。

打った蕎麦は、翌日にチルドパックで実家に送る学生さんや研修医が多いです。

ホロカナイで実習/研修すると親孝行もできますよ〜


蕎麦打ちが終わると宴会です。もちろん打ち立ての蕎麦も頂きます。

うたん会の会員には蕎麦農家の方から、役場職員、議会議員、獣医さん、農協職員、理学療法士、営林署職員などなど色んな職種の方がおられるので、飲みながら色々なお話を聞けます。

いつも学生さんたちの蕎麦打ちを指導していただける会員の方々に感謝しています。

学生さんたちとも楽しくお話をしていただけるので、彼らもホロカナイの住民と直接交流することができて、さらにホロカナイに対する理解、愛が深まるのです(笑)


先週まで実習してくれていたイガラシくんは「幌加内で実習して地域医療に対しての考えが変わりました。幌加内が好きになりました。また来たいです!」と言ってくれました。

こんなホロカナイで一緒に働きませんか?

蕎麦も打てるようになりますよ〜

(蕎麦打ち名人の病院事務長から直接指導させていただきます!)

詳しくはこちらを

http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/stafftop/staff.html

http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/jissyutop/jissyu.html

2009年6月1日月曜日

地域医療研修

今日から北海道大学病院の初期研修医(2年目)のT先生がホロカナイに地域医療の研修に来てくれています。研修は4週間。

幌加内町国保病院では北大病院、札幌社会保険病院、名寄市立総合病院の初期研修医を受け入れています。

もちろん地域研修をする病院や診療所は沢山あるので、ホロカナイを選んだ数名ずつを毎年受け入れています。

普段は学生実習と研修医研修が重ならないようにしてるんですが、今回は1週間だけ、先週から実習している札医5年生のイガラシくんとT先生が一緒になります。

今日は月曜日で午前中の外来は2つの診察室で行なうので、それぞれの外来についてもらいました。

午後は病棟の回診にそれぞれついてもらい、その後T先生は午後外来に、イガラシくんはミニ研究の準備と入院患者さんとお話をしてもらいました。

ミニ研究というのは札医5年生が地域実習中に行なうよう義務付けられているのもので、テーマは自由なんですが、何かしら外来や入院患者さんを対象に研究をするというものです。

いままでホロカナイに来られた学生さんたちは、「蕎麦と血圧の関係」や「入院患者さんの社会背景」、ひとりの患者の病歴だけでなく人生の歩みもインタビューする「ライフヒストリー」などそれぞれ自由にテーマを選んでもらっています。

今年度からはミニ研究とは別に「ライフヒストリー」は必須項目になっていて、イガラシくんもある入院患者さんのお話をじっくり聴いてくれました。

イガラシくんとも話していたんですが、働きだすと患者さんとじっくりお話する大切さはわかっていても日常業務に忙殺され、なかなかベッドサイドでゆっくりお話をする時間はとりにくくなります。

また患者さんは忙しそうにしている医者や看護師には遠慮して本当は言いたいことが言えないこともあることと思います。

だけど学生さんには、患者さんもリラックスして本音をお話してくれることがあります。

学生時代の実習では医学の勉強ももちろん大事ですが、患者さんとよーくお話をして患者さんがどんな気持ちで入院されているのかをよく理解して、それを医者になっても忘れないことが大切だと思います。

また患者さんが主治医に言えない本音や隠れた問題点を、学生さんから主治医にフィードバックしてくれると、それがより良い治療やマネージメントにつながることもあるでしょう。

学生さんは患者さんから勉強させてもらう一方でなくて、そんな風に医療チームの一員として患者さんの役に立つこともできるのだ!

と、僕も学生のころに言われました。

学生さんや研修医の姿をみて、初心を思い出すことができるので僕らにとっても実習や研修を受け入れることは良い刺激になります。

で、夜は近所のお蕎麦屋さんの「八右衛門」でT先生の歓迎会をしました。

石焼の焼き肉や山菜天ぷら、刺身そしてもちろん蕎麦も美味しかったです!

野郎4人で飲んで(僕は当番なのでお茶)バカな話もして、久々に部活みたいで楽しかったなあ。

そんなホロカナイに君も来ないかい?

詳しくはこちらを〜

http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/jissyutop/jissyu.html