2009年10月31日土曜日

季節性インフルエンザワクチン集団接種

昨日で札幌社会保険総合病院の初期研修医Hせんせーのホロカナイでの研修が終了しました。

あっちゅーまの2週間でしたが、往診→車いすでそのまま入院、訪問診療、新型インフルエンザの外来診療(まだちらほらですが)、季節性インフルエンザワクチンの集団接種、蕎麦打ち体験などといろいろと研修・体験をしてもらいました。

季節性インフルエンザワクチンの集団接種は今週の水曜、金曜に町立病院で行いました。
中学生以下の幌加内町民の方は、町の助成がありインフルエンザワクチンは無料です!
それ以外の町民の方は1回1000円です。

ワクチンを接種された人数は、2日間で成人が300人強、幼児・小児が100人強でした。
Hせんせーには成人の接種を担当してもらい、とっても助かりました。
ありがとうございました!
これからも北海道の医療を担ってね!!(写真は真剣な眼差しのHせんせー)

来週からは、風邪などで集団接種に来れなかった方などへの接種を個別で行なう予定です。
昨年度は800人弱(人口1800人)の町民の皆さんが接種されましたが(http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/synryou07.html)、今年は新型インフルエンザワクチンの関係で、「季節性」のワクチン供給は全国一律で昨年の8割ほどになっています。それでもホロカナイは昨年度の実績が多かったので良かったのですが、実績が少なかった地域では供給不足の問題もあるかも知れません。

ワクチンは接種を受けた個人の免疫を高めるのはもちろんですが、接種する人が多くないと「集団としての免疫力」が高められません。例えば海外では小児に肺炎球菌ワクチンを定期接種したところ、ワクチンを受けていない高齢者の肺炎も減ったという報告があります。

ホロカナイ町民のみなさんのワクチンへの理解は高いんですが、国民全体の理解はもっと高めないとと思います。いままで季節性インフルエンザワクチンに無関心だったひとが新型になっていまさら騒ぐってどうなん?・・・言葉が過ぎましたね。


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2009年10月29日木曜日

蕎麦打ちへの長い道のり

前にも書いたかと思うんですが、「蕎麦打ち」には段位があります。

これは「蕎麦」を生業にしていない素人が対象なんですが、全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)の素人そば打ち段位です。

ご存知のとおりホロカナイは全国一の蕎麦の生産高を誇る町で町民の4人に1人は蕎麦が打てるという噂もあります。

僕は幌加内そばうたん会に所属し、蕎麦打ちの指導をしていただいていて去年の3月になんとか初段をとりました。

初段は、蕎麦粉500g+小麦粉200gの合計700gを打ち、道具の片付けをして蕎麦や道具をきれいに並べるところまで含めて40分以内に終わらせなければなりません。
そして初段をとってから1年以上経たないと二段の受験資格が得られません。

佐賀大学総合診療部から幌加内町立病院に派遣された代々の医者は、この初段をとることが「裏の掟」とされていて初段をとらないと佐賀に帰れないことになっています。

で、今回11月8日に旭川市のとなりの当麻町で初段・二段位認定会があり受験することにしました。おそらく今回が二段位を受験する最後のチャンスです。

二段は蕎麦粉800g+小麦粉200gの合計1kgを40分以内です。

今までは月に2回のそばうたん会の例会で指導してもらっていたんですが、そ
れでは間に合わないので今週から月曜、水曜と勤務後の18時から病院事務長のMさん(4段)に指導してもらっています。(練習日に当直をしてもらっている院長やO先生に感謝です)

月曜日は1回目が45分強かかりタイムオーバー。
2回目は時間短縮のコツを教えていただき、39分55秒でギリギリセーフ!

「これを毎回再現できるように。」とM4段様よりお言葉をいただきました。

水曜日、仕事が長引きびいたので2回打ちたかったんですが、1回に。

蕎麦打ちの工程として、まず蕎麦粉と小麦粉をふるいにかけて全て木鉢に入れ、そこへ水を加え全体に水分をわたらす作業を「水回し」といいます。

1回しか打てないので絶対時間内に終わらせるぞと焦ってしまい、「水回し」での水の量を予定より100cc以上も多く一気に入れてしまい、粉はベチョベチョで使い物にならなくなり、即終了。
1kgを全くの無駄にしてしまい、めちゃめちゃ落ち込みました・・・
蕎麦粉よ。ごめん。

気を取り直してのもう1回では、片付けをしている途中で40分に。
あと1分くらい足りませんでした。40分以内を再現できず。


うーん、間に合うのか?俺!

つーか、その前に一般芸能発表会も大丈夫なのか・・・


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2009年10月26日月曜日

ピアノ発表会!

昨日は、ピアノ発表会がありました。

町内2つのピアノ教室の合同発表会で、幌加内町の生涯学習フェスティバルのなかの1つのイベントとして行なわれます。

ホロカナイには小児が約200人いるんですが、発表会には20人程の園児・小学生、3名の中学生とかなりピアノ人口は高いと思いました。そして1名の高校生、そして一般から3名の参加がありました。

バンドでもそうですが、本番ではたいてい練習時の80%も実力が出せません。ちゅーことは本番で100%の力を出すには、練習時に120%以上できないといかんのです。

で、今回は8月末から習い始めた初めてのピアノで僕なりに一生懸命練習しました。
結局、直前まで1回もとちらずに弾くことができず、しかも前日は札幌出張もあり・・なんて言い訳は男らしくないっすねー

というわけで昨日の14時から発表会がスタート。

まずは、ちびっ子たちなんですが、みんな堂々として上手でした。ちゃんと大きい音出てるし。小学校高学年になるとホントに上手です。

僕は30番目だったので、出番を待つうちにどんどん緊張が高まります。
喉がカラカラになってきましたが、お金を持っていなかったので水も買えず。しょうがないので、トイレの手洗い用の水で口を湿らせました(後でその近くに水飲み場があったことが判明)。

出番の前になり舞台裏へ。吉成先生が話し掛けてくれましたが、すでに心ここにあらず。

そして「プログラム30番。幌太郎さんによるイマジンです」のアナウンス。

舞台袖から出て、お辞儀をしようとすると舞台目の前にチビ太が立って笑っている。これでちょっとリラックス。

練習やリハーサルでは緊張すると、一番始めでとちることが多かったんですが本番では、そこは大丈夫でした。
イマジンは3番まであるんですが、途中から頭が真っ白になり何番まで弾いたのかわからなくなり終了。
何カ所かとちってしまったけど、一応止まらずに弾けました。
演奏後、町内のファンから(ってウソっす)のお花をチビ太からもらいました。どうもありがとうございます!

発表会の大トリは、吉成先生の息子さんのSくんの「ラ・カンパネラ」とアンコール「ショパンののノクターン」でした。
もう、うっとりです。
ホロカナイのピアノキッズたちの目標となることでしょう。
(ちなみにSくんは11月7日の朱鞠内コンサートでは、もっと沢山の曲をファゴットと競演で披露してくれます!必聴!!)

失敗はしたけど、夢だったイマジンの弾き語りができて嬉しい日でした。吉成先生、ご指導ありがとうございます!
(そんな吉成先生のブログはこちらhttp://blogs.yahoo.co.jp/uraraandaruru
生涯学習フェスティバルのもう一つの企画、11月3日にある「一般芸能発表会」でもイマジンで出るので、もっと練習頑張ります。
(ちなみに右のネクタイは、ジョンではなく何故かエルビス)


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2009年10月23日金曜日

ついに小児用肺炎球菌ワクチンが承認!

少し前になりますが、10月16日についに日本でも「小児用肺炎球菌ワクチン」が承認されました!!

すでに「大人用」肺炎球菌ワクチン(商品名ニューモバックス)は何年も前から日本でも発売されていますが、「任意」接種のためなかなか普及していませんでした。
インフルエンザ後に細菌性肺炎を併発することがあるため、新型インフルエンザ流行の中ようやく世間でも注目されるようになり現在は在庫が足りなくなり供給制限されています。
それまでの全国平均の高齢者への接種率は5%ほどでした。ちなみに幌加内では70歳以上の方を対象に公費助成があり(6000円助成で自己負担は2000円)、平成20年度末の時点で町内の高齢者のすでに25%の方が接種済みです。

肺炎球菌ワクチンの効果はおおむね5年程なんですが、日本では今までは一生で1回しか接種が認められていませんでした。そのためホロカナイにはせっかく助成制度があっても70代前半で元気な方には、なかなか早期接種をすすめることができませんでした。
が、先日ついに厚労省が初回接種から5年以上経った場合の2回目以上の接種が認めました。新型インフルエンザが流行してしまっている今になって「いまさら」感がぬぐえませんが、日本のワクチン行政の大きな一歩と思います。

と、話が「大人用」に逸れてしまいました。

肺炎球菌は名前のとおり、肺炎の原因にもなるんですが小児の感染症の原因として最も多い細菌で、髄膜炎、中耳炎、敗血症などの原因にもなります。小児の細菌性髄膜炎の原因菌で最も多いのがヒブ(Hib:インフルエンザ菌b型)で約6割を占めますが、このヒブに対しては昨年12月からヒブワクチンが日本でも発売されています(しつこいですが、ホロカナイではヒブワクチンは無料です!)。残念ながらこのヒブワクチンも「任意」接種でなので、早期の「定期」接種化が必要です。
そして小児の細菌性髄膜炎の原因菌で2番目に多いのが、肺炎球菌で2割弱を占めます。肺炎球菌による髄膜炎も、ヒブ同様に死亡率や重度後遺症が多く重症化しやすいのが特徴です。

で、世界各国では2000年頃から小児の肺炎球菌ワクチンの接種が始まり、その有効性が認められていて2007年にはWHOがこのワクチン導入を推奨しています。

肺炎球菌には色々なタイプがあり、今回の小児用の肺炎球菌ワクチンが全てのタイプに効くわけではないんですが、重症化するタイプのなかの7割に効果があると言われています。

ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを早期(生後2〜6ヶ月)に接種開始することで、子どもの細菌性髄膜炎の7割強は防ぐことができるんです!

なので1日も早い発売が待たれるところですが、発売の見込みは来春ころになるようです。

詳しくはワクチンメーカー「ワイス」の記事をごらんください。

ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守る

細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会

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リハーサル!

水曜日は往診依頼が2件あり、研修医のHせんせーと患者さんのご自宅に伺いました。
1人の方は依頼時のお話から腰痛による歩行困難で入院が予想され、高齢のご夫婦二人暮らしなので病院から車いすを持って行きました。そしてやはり入院へ。

その日の夜は、そばうたん会で恒例の研修必須科目の「蕎麦打ち体験」。
この日は手塩から毎回うたん会に参加されているMさんに指導をしていただきました。
Hせんせーも蕎麦打ちの魅力、奥深さに気付いたようです。ふふ。

僕も11月の二段昇段試験に向けて2回打ちました。
1回目は「水まわし」で加水が多すぎてのし過ぎてしまいました。
初心者によくあるミスです。
うーん試験に間に合うのか?
(ところで蕎麦の漫画『そばもん』面白いです!)

昨日、木曜の夜はピアノ発表会のリハーサルが当日の会場である
生涯学習センターのホールでありました。
グランドピアノ&ボーカルマイク付きでの弾き語りは初。
ホールで弾き語るのはキモちEでしたが、一度もとちらずに弾けず。

あさって日曜日の本番に間に合うのか?俺!

続く。


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