
本日発行の北海道医療新聞に幌加内のことが載りました!
北海道にある幌加内(ほろかない)のこと、地域医療・介護・福祉のことなんかをスロウにアピールしていきます。 幌加内町では6つの任意予防接種(インフルエンザ、ヒブ、水痘、おたふくかぜ、小児用肺炎球菌、子宮頸がんワクチン)の全額助成をしていて、予防医療にも力をいれています!
20日土曜日は札幌で開催された第14回北海道国保地域医療学会に参加した。
町立病院の事務長と副師長も一緒。
中頓別町国保病院の住友先生の「森林環境の血圧への影響」など面白かった。住友先生は平成17年から森林ウォーキングによる住民の健康づくり(森林療法)をされていて、実際に森林ウォーキングをすると血圧が下がり、これは副交感神経が賦活化されることとストレス軽減作用によるものだろうとのこと。森林療法ドックもされていて、興味深い。実に面白い。
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近年は予防医療にも力を入れており、特に以下のように各種の任意予防接種に対して助成を行うことにより接種率の増加をはかり住民の健康増進をすすめている。また小児の予防接種助成は、少子化対策・子育て支援の一環でもある。
予防接種を中心に、幌加内町における予防医療について述べたい。
インフルエンザワクチン 対象:中学3年生以下 助成額:全額
髄膜炎ワクチン(ヒブワクチン)対象:生後2ヶ月〜5歳未満 助成額:全額
ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン 対象:1〜6歳 助成額:全額
水痘(みずぼうそう)ワクチン 対象:1〜6歳 助成額:全額
ヒブワクチンを全額助成している自治体はいまのところ幌加内だけで(7月から鹿児島の伊佐市も全額助成開始)、水痘、おたふくかぜワクチンの全額助成しているところもたぶんないと思う。
任意接種だとやはり家庭への負担になるので、なかなか接種率が上がらない。実際ホロカナイでも水痘やおたふくかぜワクチンの接種者は年に0〜4人だったのが、全額助成を開始した4月からの3ヶ月で、それぞれ7人、10人とすでに以前の年間接種者数の倍以上になっている。
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/shinryou09.html
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/synryou07.html
いろいろ議論はされたけど、目先のことに囚われて、いかに地域住民の意識を高めるかとか地域を担う医師をいかに教育し育てるかなど、長期的な視点での議論まで深まらなかったのが残念だった。青沼先生が最初に指摘されていたとおり、ガイドライン自体の性格のためもありますが。