2009年7月31日金曜日

古謝美佐子沖縄コンサート

昨日の夜は、幌加内町文化連盟主催の「古謝美佐子 沖縄コンサート」に行きました。

古謝(こじゃ)さんは元ネーネーズのリーダーで、最近はオリジナルの『童神(わらべがみ)』が夏川りみさんにカバーされたりしています。

うちのチビ太がお腹の中にいるときから『童神』を聞かせていたので、チビ太とチビ子も連れてコンサートに行きました。

コンサートは町のホールで行なわれて、ほぼ満席でお客さんは200名くらいだったでしょうか。

最初の2曲くらいは大人しくしてたチビ達でしたが、やはり我慢できなくなり騒ぎだしたのですぐに退散。

ホールの隣にある図書館のプレイルームを解放してくれていたので、そこでチビ達を遊ばせながら、奥さんと交代でコンサートを聞きました。

オリジナルの曲々も良かったし、喜納昌吉の『花』のカバーも良かった。
古謝さんに「泣きな〜さ〜い〜」と唄われるとホントに泣きたくなってしまう。

本家本元の『童神』は、やっぱり良かった〜
奥さんにも聞かせてあげたかったので、1番だけ聞いて交代しました。

ちなみに、沖縄では物心つくまでの幼児は、純白で何物にも汚されていない、神の魂に近い心をもつ、ということから「童神」と呼ばれる。そうです。

コンサートが終わると、ミーハーな僕はもちろんCDを購入し、チビ太くん、チビ子ちゃんへとサインをいただきました。

騒いですみませんと古謝さんに謝ると、いいのよ〜かわいいね〜とチビ達をなでててくれました。

そしてミーハーに古謝さんに握手をしてもらいました。
古謝さんの手は厚くて温かでした〜

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー 太陽ぬ光受きてぃ

人気ブログランキングへ←童神に感動した方はポチっと

2009年7月29日水曜日

雪蔵蕎麦

今日は、2日早いんですが研修医のIせんせーの送別会をしました。

町立病院から歩いてすぐのお蕎麦屋さんの『八右エ門』さんにお世話になりました。我が家と院長家族、O先生も一緒でした。

Iせんせーには外来や病棟研修はもちろんのこと、理学療法士の先生と一緒に退院前の患者さんの自宅を見てもらい、自宅でのベッドからトイレまでの手すりの位置のことなど退院後の自宅での生活のことまで配慮する経験をしてもらいました。
また町の保健師さんの特定健診の結果説明会にも参加してもらい、住民のみなさんが病気になる前の一次予防の大切さも体験してもらいました。

Iせんせーが今後、どのような進路にすすむとしても地域医療やホロカナイのことを忘れないでほしいと思います。お互い与えられた「場」でがんばりましょー!

ところで、いまホロカナイの4件の蕎麦屋さん(せい一、八右エ門、あじよし食堂、霧立亭)では、雪蔵(ゆきぐら)蕎麦を堪能できます!

雪蔵蕎麦っつーのは、玄蕎麦を貯蔵したコンテナを雪で覆うことにより温度を1〜2℃に保ち湿度90%以上の中で長期間熟成された蕎麦のことで、甘みが増していて美味しいです。

各店で8月31日まで、この雪蔵蕎麦が食べれますので近隣の方は是非一度ホロカナイにいらしてください!

人気ブログランキングへ←雪蔵蕎麦を食べたいっと思った方はクリックを〜

2009年7月27日月曜日

10分間診断マニュアル

今日はホロカナイとは関係ないんですが
医学生や研修医のみなさんにおすすめの1冊をご紹介します。

外来ではなかなか一人の患者さんにじっくり時間をかけて診療を行うことが、物理的に難しいことが多いです。そこでおすすめするのが

『10分間診断マニュアル 症状と徴候ー時間に追われる日々の診療のために』 
第2版 
メディカル・サイエンス・インターナショナル社

です!
Taylor's 10-Minute Diagnosis Manual second editionを僕が所属している佐賀大学医学部附属病院総合診療部で翻訳したもので、今年の1月に発行されました。僕も一部担当しています。

まあ手前味噌になるんですが(笑)、実際の現場で役に立つ良い本だと思います。


以下、アマゾンの紹介コメントより

【ジェネラリスト必携、好評の手引書が、さらに充実、パワーアップ!】

日常診療においてよく遭遇する症状と徴候から、限られた時間の中で、迅速かつ正確な診断を行うためのアプローチ法を解説した実践的手引。

各章は症候ごとに「背景」、「病態生理」、「評価」、「診断」の4段階の簡潔な構成で、調べやすく読みやすい。改訂は全体的なアップデートにとどまらず、疫学や遺伝に関する解説などを追加し内容を拡充。
さらに2色刷や煩雑な内容を表にまとめる工夫などにより、見やすさを追求した。

プライマリ・ケアの現場に欠かせない、価値ある1冊。


本屋さんで見てみてください~

2009年7月23日木曜日

学習療法

今日の午後は1時間、「くもん」の学習療法の説明会が院内でありました。

公文式というと子供たちがものすごい集中力でおりゃーっと計算をしている図が頭に浮かびますが、この「学習療法」の対象は子供ではなく、高齢者を対象としていて認知症の改善や進行の予防が目的です。

東北大学の川島教授が提唱者で、「認知症は脳の前頭前野の働きが落ちることによって様々な症状が表れ、音読と簡単な計算を学習者と支援者がコミュニケーションをとりながら行うことで前頭前野が活性化され認知症の症状が軽くなる」というものです。

この学習療法を6ヶ月間受けた方のおよそ7割に認知機能検査の改善あるいは維持ができているとのことでした。

前頭前野が活性されること「だけ」が認知機能の改善させるのかを証明することはできないと思いますが、結果オーライだと思います。

詳細は「くもん学習療法センター」のホームページをご参照ください!
http://www.kumon-lt.co.jp/index.php?kid=23

幌加内町でもすでに2年前から介護予防事業の一つとして、この学習療法(「頭の健康教室」)を行っています。
実際の参加者からは「モノが思い出しやすくなった」とか、参加者の家族の方からは「本人の表情が良くなった」などの感想が寄せられていて、確かに効果はあるんだと実感しています。

と、いうわけで学習療法の効果は前から感じていたんですが、今日の説明会で一番印象に残ったのは「介護施設で学習療法を取り入れることにより、介護者の観察力やコミュニケーション能力が上がり、また介護のアプローチの仕方次第で認知症の症状が改善する可能性を実感することによって介護者のモチベーションもあがり施設全体の雰囲気も良くなる」ということでした。

ホロカナイ町立病院は「介護療養」で入院されている方がメインで、介護・看護スタッフがいろいろなことを工夫して頑張ってくれています。今後、少人数からでも学習療法を導入するか検討していく予定です。

当院介護部門の活動はこちらを~
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/kaigotop/kaigo01.html

人気ブログランキングへ

2009年7月21日火曜日

サイモン&ガーファンクル札幌公演

先週末は、札幌ドームにサイモン&ガーファンクルのコンサートに行ってきまーした!

ホロカナイから札幌までは、高速つかって2時間半。

市内の道が思いの外混んでいて、しかも先にミーハーにライブTシャツ買ったりビール買ったりして、最初の二曲(オールドフレンドと冬の散歩道)は外から聞きました。

ちょっと腰が痛かったのでスタンディングはきついなと思っていたら、さすがにお客さんは年配の方がほとんどでオールスィッティング。

サイモンさんは見た目はおじいさんになっていたけど、ソロの曲はブルースとかカントリーの要素を取り入れていて遊び心があった。

ガーファンクルさんは当時から老け顔だったから(笑)、意外と変わっていなかった。ちょっとハスキーになっていたけど、その透き通るハイトーンボイスは健在だった!

一番聞きたかった「アメリカ」に感動。

子供のときに両親のレコードで聞いていた曲を生で聞けるとは!

きっと会場のリアルタイム世代の方たちは、青春時代が思い出されてもっと感動だっただろう。 もちろん思い出だけでなく、今のサイモンとガーファンクルのハーモニーも素晴らしかった。

「スカボロフェア」「コンドルは飛んでいく」「アイアムアロック」「明日にかける橋」「サウンドオブサイレンス」「ミセスロビンソン」「セシリア」全て良かった!

二番目に好きな「早く家に帰りたい」も超良かった!

僕らの前にいたおばさんもノリノリで、音楽って素晴らしいなと思った。

サイモン&ガーファンクルと比べるのはおこがましいけど、おじいさんになっても、細々とでも音楽続けたいと思いました~

2009年7月16日木曜日

リスペクト

昨日から新しい研修医、札幌社会保険総合病院の初期研修医2年目のIせんせーがホロカナイに研修に来てくれています。

で、ちょうど昨日は「幌加内そばうたん会」の例会の日だったので早速Iせんせーを連れていきました。
もちろん研修に必須の蕎麦打ち体験のためです。
Iせんせーは陶芸が趣味というだけあって、なかなか蕎麦の「練り」が上手でした。Iせんせーが蕎麦打ち指導を受けているのを見ているうちに、僕も打ちたくなったので途中からはIせんせーを放っぽりだして自分も打ってしまいました。うーん、相変わらず下手だったなあ。

蕎麦打ちの後は、うたん会のみなさんと飲み会&打ち立て蕎麦(上手な方の打った蕎麦)の実食。もちろん旨かったっすー

Iせんせーが打った蕎麦は、今日の昼に食べてもらいました。


今日の午後には、Iせんせーに町の生涯学習センター内にある郷土学習室(幌加内町の郷土資料が展示してある)を案内しました。

ここでは幌加内の自然や歴史を学ぶことができ、昔の家屋の再現や古い農作業の道具なども展示されています。古道具は町民からの寄贈品で、寄贈者の一覧を見ると外来の患者さんや入院患者さんの名前もあります。

病院では年老いて寝たきりの患者さんも、若い頃はここにある道具で農作業をされて幌加内や家族を支えてきたんだなあと思うとリスペクトの気持ちが強まります。

学生さんや研修医には必ずこの郷土学習室を見てもらって、患者さんは初めから「患者」だったのではなく、その人その人に歴史があり、現在があるんだということを実感してもらうようにしています。

今夜は昨日自分で打った蕎麦を食べました。
味は・・・なかなか旨しでした。
蕎麦粉がいいからなー。ホロカナイの蕎麦農家Sさん自慢の雪蔵蕎麦です。
甘みが増していて旨い。

邪道ではありますが、我が家では蕎麦に醤油をかけた山わさびを載せ、エクストラヴァージンオリーブオイルをかけて食べるのが流行ってます。
蕎麦とオリーブオイルのそれぞれの風味が奏でるハーモニーがいいのです!
ホロカナイ・ミーツ・イタリー。だまされたと思って一度お試しあれ。

人気ブログランキングへ←山わさびオリーブオイル蕎麦が食べたい方はクリック。遠慮したい方もクリック。

2009年7月14日火曜日

バンダーズのホロカナイライブ!

1週間以上前になってしまったけど、
7月2日はホロカナイ商工会主催のビールパーティー(初夏の夕べ)がありました。

町民が山村広場という原っぱに集まり、ビールを飲みながらステージを楽しむという企画で、ホロカナイの初夏の風物詩の一つです。
小学生のヨサコイやお楽しみ抽選会もあります。


で、我がバンド「バンダーズ」もライブをさせてもらいまーした!

以下、セットリストとMC。

①オープニング(ブルースブラザーズのインスト)
 →Johnny B. Goode(チャック・ベリー)

「皆さんこんばんは。バンダーズです!今年もホロカナイにやってきまーした!」

(会場:シーン。皆さん思い思いにビールで談笑中。)

「・・・。えー、今回もね、、4大ドームツアーも無事に終了して、今日はツアーファイナルです!」

(会場:同上。しかしステージ前にちびっ子達が集合!)

「おーキッズ!元気か~い?イェーイって言ってみよう!イェーってイエー!」

(キッズ:イェーイ!!)

「おー、おまえら熱いぜ!ベイベー!」

てな、感じでライブが始まり

②上を向いて歩こう(忌野清志郎Ver.)
③双葉保育園のテーマ(園歌)with ホロカナイキッズ
④デイ・ドリーム・ビリーバー(タイマーズVer.)
⑤雨上がりの夜空に(RCサクセション)

そして無理やりアンコール
⑥Stand By Me(ジョンレノン風?)

ホロカナイのバンド、バンダーズに入れてもらって早2年。

来年の7月には、もう僕はホロカナイにはいないからビールパーティーのライブは最後でした。

キッズが「来年も来てね!」って言ってくれて「うん!」と答えたけど、ごめんねお嬢ちゃん、おじさん嘘ついてしまったよ。

だがしかし、バンダーズはきっとまたキミたちの町までやってくるぜー!
ホロカナイ、愛してま~す!!

人気ブログランキングへ ←バンダーズになりたい方はクリック!遠慮したい方もクリック!

2009年7月12日日曜日

サマーキャンプin幌加内

この週末は、札幌医大の「地域枠」で入学した12年生を中心とした地域医療に興味のある学生さんたちが、地域医療の現場を学ぶサマーキャンプで幌加内に来られました。

地域枠っていうのは、医師不足対策として国が医学部の増員を認めたもので地元出身者を対象に奨学金制度などと共に卒業後一定期間は医師としてその地方で働く義務があるっちゅう制度です。

もともと自治医大がそういうシステムで、それによって離島や僻地の医師が確保されている(いた)という歴史があります。

道内でも札幌医大と旭川医大で昨年度から始まっているようです。

実際、地域枠で入学した学生が地域に出て働けるようになるまでは、最短でも8年はかかります。そして彼らが地域で働けるようになるためには、それなりのトレーニング、研修が必要です。さらに働きだしてから彼らをバックアップし、義務年限後もきちんと医者として働ける道筋をつけてあげなくてはいけません。

たぶん、どこの県も今から模索していくんだと思います。自治医大の卒業生と自治体とのネットワークがしっかりしている県や、佐賀大病院の総合診療部のように(宣伝です笑)若い医師が様々な地域、規模の病院・診療所で働きながら成長できるようなシステムがあればいいのですが、なければ早くシステムを創らなければ間に合いません。

もちろん北海道にも、とても良い学生、研修医教育をされている施設はたくさんあるんですが、それらの施設が有機的につながらないともったいないと感じています。

で、今回のサマーキャンプでは、札幌医大の地域医療総合医学講座が企画され12年生が計19名参加し、土曜の昼から日曜の昼まで一泊二日でホロカナイで行なわれました。

昼に幌加内に到着した学生さんたちは、町内を散策、観察して幌加内の特徴的なものや風景をデジカメに撮り、それに後でコメントをつけて発表するフォトボイスというフィールドワークを行いました。

午後からは幌加内町立病院の院長と僕がそれぞれスライドを見てもらいながら、お話をさせてもらいました。院長は地域医療や僻地医療についての大枠的な話から、自分の幌加内にいたるまでの経歴、離島医療の経験、や幌加内での生活の話。僕も経歴(研修歴、職歴)や幌加内で行なっている予防医療などを具体的に紹介しました。

都会の大病院にいては絶対にできない、行政と連携することによって自分たちが理想とする予防医療や医療が展開できる楽しさや介護・福祉部門との連携によって自分たちにとっても勉強になることが多いんだ!ということを伝えたかったんですが、伝わったかなあ。

その後、町内の施設見学をしてもらいました。ケアハウスや福祉寮では実際にお部屋も見せていただきました。学生さん達はホロカナイの福祉施設の設備の良さと福祉と医療の連携に感動してくれました(これホント)。

そして学生さんたちには町内のルオント温泉で汗を流してもらい、

夜はホロカナイの住民を招いての交流会(あじよし食堂で焼肉)です。

住民代表として町長、議会の副議長(兼そばうたん会会長)、役場職員、保健師さんたち、看護師長、主婦たち(?)に参加してもらいました。学生さんたちにとっても住民と直接お話をして生の声が聞けたのは刺激になったようです。僕の奥さんも医者で子どももいるので、特に女子学生にとっては自分たちの近い将来の参考になったんじゃないかな。

日曜日は、1年前までホロカナイに勤務されていて今は京都大学大学院で疫学の勉強をしているF先生のお話から始まりました。地域で医療をしていても臨床研究は可能だし、地域での経験を経てこそ良い臨床研究にもつながるんだよ、というお話でした。

その後、前日のフォトボイスのまとめ。4グループごとにホロカナの1シーンを切り取った写真とコメントを発表します。みんな新鮮な視点で語ってくれていて、普段なにげなく見ている風景も切り取られてみると発見が多いことを教えてもらいました。

そのうちの一つには「みち」というタイトルがつけられた町内の一本道の道路の写真で、「道」とホロカナイという彼らにとって「未知」であるという意味が込められていました。

そして、それは学生さんたちがこれから進む「道のり」も示しているんじゃないかなあと思いました。一本道ではなく、ロングロングワインディングロードかも知れないけどね。でも道はどこかには通じるから、一歩一歩進めばいいんだぜ。なんつって。

最後には、もちろんホロカナイに来たからにはアレです。そうです、蕎麦打ち体験です。

町内の「そば打ち道場」で病院事務長はじめ地元の指導員の方達の熱い指導のもと、二人一組で蕎麦を打ってもらいました。打ち立ての蕎麦は、その場で茹でられみんなでいただきました。美味しかったです!今日の蕎麦粉は指導員で蕎麦農家のSさん特製の雪蔵蕎麦(文字通り雪の中で保存され熟成され甘みが増した蕎麦)だったのもありますが、学生さんたちの情熱が蕎麦にも伝わったのでしょう。

そして若者たちは札幌へ帰っていきました。

学生時代にしかできないことも一生懸命にして、そして医者になってからもそれぞれの場所で楽しく、頑張ってください!

来春で僕は佐賀に帰るけど、北海道には君たちがいるから安心です!

人気ブログランキングへ←長文を読んでいただいた方は、ついでにワンクリック!

2009年7月8日水曜日

ヒブワクチンが足りない

昨日、HBC(北海道放送局)のニュース番組内の特集「ヒブワクチンが足りない」で幌加内町のことも紹介されました。

7分間の特集でしたが、CGを使ったヒブ髄膜炎の説明、小児科医のコメント、ワクチンの重要性、現在のワクチンの供給体制の問題点、定期接種化への必要性などコンパクトにまとめられていて、とてもわかりやすかったと思いました。

なにより、実際に乳児期に細菌性髄膜炎にかかり重度の難聴、視力障害の後遺症が残ってしまった患者さんとそのお母さんの言葉には重みがあり、改めてワクチンの大切さを実感しました。

ヒブワクチンの定期接種化を切に願います!

特集では「幌加内町は全国初のヒブワクチン無料化」と紹介していただきました。

ホロカナイでは水痘(みずぼうそう)ワクチンとおたふくかぜワクチンも全額助成しているんですが、これは紹介されませんでした。「ヒブワクチン」の特集なので仕方ないのですが。このブログでささやかにアピールさせていただきます(笑)

ニュースと言えども民放である以上、放送内容を決めるうえで視聴率がものを言います。昨日の特集の視聴率が高ければ、今後も予防医療や地域医療の特集を組んでもらえるんじゃないかと淡い期待をよせています。ホロカナイでの視聴率はかなり高かったと思うんですが、果たして札幌での視聴率やいかに?


人気ブログランキングへ  ←やっぱしヒブワクチンで大事やね。と思った方はクリックを~

2009年7月6日月曜日

放送決定!

何回かお知らせしている、当院が取材を受けた「子どもを守れない・・・ヒブワクチンが足りない(仮)」の放映日時が決定しました。

明日

7月7日(火)
18時5分~18時45分
(北海道ニュースゾーン)
HBC 「総力報道! THE NEWS 北海道」の特集枠

です~

明日、大きなニュースが入ると延期の可能性はありますが・・・
そして、特集は7分間でホロカナイのシーンは一瞬らしいのですが・・・

北海道にお住まいの方は是非、ごらんください!

しつこいようですが、当院のヒブワクチン(全額助成)についてはこちらを~
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/shinryou09.html

※本文とはカンケーありませんが、写真はキーさんがホロカナイで捕られた川えびのかき揚げです。
ビールと一緒に食べると最高でした!美味しかった~
人気ブログランキングへ ←川えび旨そー!と思った方はクリックを。

2009年7月3日金曜日

ヒブワクチンってなんだ?

昨日は札幌医科大学地域医療総合医学講座が主催しているプライマリケアレクチャーで講義をさせてもらいました。

このレクチャーシリーズは毎週木曜日の朝7時半から30分間、インターネット会議システムを利用して全国(主に道内)の参加医療機関の医師や医学生・研修医に講義が行われます。

いつもは講義を受ける側で、プライマリケアの「ツボ」的なお話が聞けてとても勉強になっています。以前にも書きましたが、都会の病院に勤務していなくても勉強できる時代なのであります。
http://web.sapmed.ac.jp/chiiki/tv_kaigi/tv_kaigi01.html
http://www.carenet.com/primary_lecture/

で、今回は当院に声をかけていただき僭越ながらレクチャーをさせていただきました。

タイトルは「Hibワクチンってなんだ?~幌加内町は全国初の全額助成!~」。

Hib(ヒブ)っていうのは「インフルエンザ菌b型」のことで、このHibに乳幼児が感染すると髄膜炎を起こすことがあります。日本での1996~98年の調査では5歳未満のこどもたち10万人あたり8.6~8.9人が、このHib髄膜炎にかかっています。年間患者数は約600人になる計算です。全国で600人と聞くと少ないと思うかもしれませんが、Hib髄膜炎は初期診断が難しく治療が遅れてしまうことがあることや、抗菌薬(抗生物質)が効きにくいHib(耐性菌)が増えていることもあって治療が難しく、なんと約5%が亡くなり、約25%のこどもたちに後遺症が残ってしまいます。なのでワクチン(予防接種)がとっても大切なわけです。

米国は1987年からヒブワクチンを定期接種化して、数年後にはHibの全身感染症がワクチン導入前の1/100にまで減少し、Hib髄膜炎は「過去の病気」とまで言われるようになっています。WHOも1997年にヒブワクチンの乳幼児への接種を推奨していて、現在では世界の100カ国以上でヒブワクチンが導入されています(90数カ国で定期接種)。

と、いうわけでヒブワクチンの効果は明らかで、日本でのその導入が熱望されていたんですが、ようやく昨年の12月から国内でも接種できるようになりました。

しかし、定期接種ではなく「任意接種」のため、予防接種するかどうかは各保護者の判断に任されてワクチン代も全額自己負担になっています。Hib髄膜炎のリスクが最も高いのが0歳~1歳以下なので、ヒブワクチンは生後2ヶ月~7ヶ月未満で接種を開始することがすすめられています。

生後2ヶ月~7ヶ月未満で接種を開始する場合は、最初に3回+1年後に1回の計4回ワクチンを接種します。
7ヶ月~12ヶ月未満で開始する場合は、最初に2回+1年後に1回の計3回。
1歳~5歳未満では1回のみとなっています。


ヒブワクチンは、医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種することができます。

2ヶ月~7ヶ月未満で開始しようとすると、他の定期接種とのスケジュールの兼ね合いもあるので、三種混合ワクチンとの同時接種がおすすめです。ホロカナイでも同時接種をおこなっています。

任意接種なので接種料は、各病院で設定できるんですが、おおむね1回8000円前後だと思います。と、いうことは4回接種する場合は合計で32000円前後もかかるわけです。こどもさんが多いとさらに家庭の負担が増えてしまいます。せっかくヒブワクチンが日本でもできるようになったので、これではなかなか広まりません。

なので、幌加内町では今年の4月からヒブワクチンの全額助成を開始しました!

町内のお母さんたちの関心も高く、希望者が増えています。

しかし、ここで問題が一つあります。それはヒブワクチンの供給が需要に追いついていないことです。ヒブワクチンは「任意」接種のため、メーカーにしてみれば需要を予測することが難しく、つまりメーカーの予想を超えて国民の関心が高く、需要が供給を上まってしまっています。

メーカーによると、だいだい100床以上くらいの大きな病院だと10名/月は供給可能で、開業医や有床診療所などでは3名/月になっています。ホロカナイ町立病院は規模が小さいため原則、月に3名しかヒブワクチンが接種できません。ホロカナイでの予約は月に3名を軽くオーバーしてしまっているので、リスクの高い、より若い赤ちゃんを優先させてもらっています。これはお母さんたちも理解していただいています。

1年後には300万本/年、2年後には400万本/年のヒブワクチンが供給できるそうです。2008年の日本の出生数が109万人なので、2ヶ月~7ヶ月未満で全ての赤ちゃんがワクチンを開始すると109万×4=436万本/年のワクチンが必要になるので、2年後にはだいたいカバーできる計算なんだと思います。

ホロカナイでは全額助成をすることができますが、ヒブワクチンの助成を行っている自治体は全国で19市区町村しかなく(6/30確認現在)、助成がない自治体に住んでいる方との予防医療の「格差」が生じている状態です。ヒブワクチンの効果は明らかであり、定期接種化が望まれます。

なお、今月から鹿児島県の伊佐市でも全額助成が始まっているようです(他の自治体は一部助成)。

ついでにお知らせすると、ホロカナイでは4月から水痘(みずぼうそう)とおたふくかぜワクチンも全額助成を開始しています!この3種のワクチンを全額助成しているのは、全国でもホロカナイだけだと思います。


人気ブログランキングへ ←ヒブワクチンって大事やん!と思った方はポチっと。

2009年7月1日水曜日

放送延期のお知らせ その2

6月25日にお知らせした
「子どもを守れない・・・ヒブワクチンた足りない!」(仮)というテーマでうけたHBCの取材の放映時間がまたまた変更になりました。
 
いまのところ

7月7日(火)18時5分~18時45分(北海道ニュースゾーン)

HBC 「総力報道! THE NEW 北海道」の中の特集枠

で放送される予定です。
解散だなんだで政局も揺れているので、放映日時も安定しないんだと思います(ところで今度の選挙は絶対にいきましょー)。

北海道にお住みの方は是非ごらんください!

当院でのヒブワクチン(全額助成)についてはこちらをどうぞ~
http://www.town.horokanai.hokkaido.jp/hosp/gaiyoutop/shinryoutop/s